巧妙すぎる石庭。行けばわかる!京都「龍安寺」の石庭が美しい理由って?

今回ご紹介するのは、京都府京都市右京区にある龍安寺(りょうあんじ)。宝徳2年(1450年)、室町時代の武将・守護大名の細川勝元が創建した禅寺です。京都で最も知られた観光スポットのひとつで、修学旅行で金閣や銀閣とともに訪れたという方も多いのではないでしょうか。「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産に登録されており、京都観光では外せません!

見どころは、何といっても枯山水の石庭!

龍安寺 石庭 紅葉
撮影:BUD International

龍安寺の見どころと言えば、やはり国の史跡・特別名勝にも指定されている枯山水の石庭でしょう。幅25メートル、奥行10メートルというわずか75坪ほどの空間に大小15個の石が配置されています。一見シンプルな造りですが、よく見てみると心憎い工夫が施されており、その素晴らしさは英国のエリザベス女王にも称賛されたんですよ。

龍安寺 石庭 紅葉
撮影:BUD International

例えば、平坦に見える石庭ですが、実際には排水を考慮して斜めになっているため、雨が降っても枯山水が崩れることはありません。
塀にも工夫があり、塀の一方を低くすることで遠近法の効果で奥行きを感じられるようにしてあります。
転々と置かれた石はどこから眺めても必ず1個が他の石に隠れて見えないように配置されています。しかし、たった1ヵ所だけ15個すべての石が見える場所があるんです。ぜひ探してみてください。

龍安寺 石庭 紅葉
撮影:BUD International

この石庭、実は作庭した人物が分かっておらず、凝った造りのその意図も未だ謎に包まれています。眺めている時の気持ちや思考によって自由に解釈するもよし、作者の意図を考えてみるもよし。いろいろな楽しみ方のできる庭園なんですね。

「知足のつくばい」で心を引き締めよう!

龍安寺 知足のつくばい

龍安寺の茶室前には「知足(ちそく)のつくばい」という手水鉢があります。「つくばい」とは茶室に入る前に手を洗う場所のことですが、こちらのつくばいは「吾唯足知 (われ ただたるを知る)」という言葉が刻まれています。「際限なく求めるのではなく、自分にとって必要なもの、必要な量を知る。そしてその必要なもので満足することを知る」という意味です。仏教の神髄であり茶道にも通ずる考え方で、つくばいの前に佇むだけで心が引き締まる気持ちになりますね。このつくばいのためだけに訪れる参拝客もいるそうですよ。

石庭と鏡容池で紅葉を満喫しよう!

龍安寺 鏡容池 紅葉

龍安寺の境内には約400本の樹木があり、秋になるとその木々が紅葉に染まります。シンプルな石庭が赤や黄色に彩られる姿もまた風情がありますよ。

紅葉を満喫するなら、境内の南側半分を占める「鏡容池」もおすすめ。かつては貴族が船を浮かべて楽しんだという風情ある池で、周りを囲むようにして紅葉が広がります。鏡のような水面に鮮やかな紅葉が映り込み、石庭とは違った雰囲気が楽しめますよ。龍安寺の紅葉の時期は11月下旬~12月上旬です。お見逃しなく!

龍安寺へのアクセスや拝観料は?

龍安寺へのアクセスは、JRを利用する場合、JR京都駅から市バス50番系統に、阪急電鉄を利用する場合阪急大宮駅から市バス55番系統に乗って、立命館大学前で下車して徒歩約7分。京阪電鉄を利用する場合、三条駅から市バス59番系統に乗って龍安寺前で下車してすぐ。京福電鉄の場合は龍安寺駅で下車して徒歩約7分です。

龍安寺
住所
京都市右京区龍安寺御陵下町13
営業時間
3月1日~11月30日/8:00~17:00、12月1日~2月末日/8:30~16:30
拝観料
大人(高校生以上)/500円、小・中学生/300円
電話番号
075-463-2216

外国人観光客からも「ロックガーデン」として注目されている石庭がとにかく素晴らしい龍安寺。京都観光の際はぜひ訪れてみてくださいね。一度訪れたことがあるという方でも、違った発見があるかもしれませんよ。

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