• 16/05/01
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トリドリ編集部

歴史が好きな女性のためのワンランク上の攻城入門〜天守の色編〜

こんにちは。
突然ですがドラマ真田丸を見てあのお城に行きたい!という方はいらっしゃいますか?

大河ドラマや時代劇はお城へ行くキッカケになっておりますが、そろそろ「わーすごーい!」を卒業しませんか?
ということで「なんとなく旅行先でお城を見るのは好きだけど詳しくはよくわからない」というあなたに明日からお城を見るのがもっと楽しくなるお城のお話をお送りします。

お城のイメージ写真(彦根城)

今回はお城のメインディッシュとも言える「天守」!
・・・の「色」にスポットを当てます。

そう、お城は主に黒いのと白いのがあります。

黒い城・白い城(松本城・姫路城)

黒って悪そうで、白ってなんだか正義のヒーローみたいですよね。
色のイメージそのままに歴史の敗者となった豊臣が黒いお城でその後栄華を極めた勝者の徳川の城が白いと覚えればわかりやすいですね。

ちょっと解説します。

解釈によっても異なりますがいわゆる「天守」を初めて築いたのは織田信長だと言われています。
安土城天守の最上階に客人を招き入れては「こんな凄い景色を独占できる俺様すげえだろ」と自慢していたと伝わっています。
現代でいうヒルズ族などの「夜景の綺麗なマンションに住むオレ自慢」と同じですね。

そんな信長と安土城を見ていた秀吉が「俺っちだってこんなお城建てちゃうもんね!」と築いたのが大坂城です。
「本能寺の変」の後で天下統一を果たした豊臣秀吉は自分がいかに信長を超える凄い戦国大名なのかを知らしめなくてはならなかったので当時の贅を尽くした大坂城を築城しました。

「どうだ俺の城、黒漆に金箔だぜ?」

さすが信長に憧れた男、秀吉のセンスです。
黒地に金縁のゴージャスなお城を築城しました。
大阪のオバちゃんのセンスの地脈は秀吉でしょうか。

そして天下人である豊臣の城が黒だとなるとみんなこぞって黒にしました。
そうです、「男は黙って黒」そんなムーヴメントが起きたのです。

しかし大阪夏の陣で豊臣氏が滅亡して徳川の世になると一変します。
「いやいや男ならあえての白でしょう」
激戦の末に落城した大阪城は徳川の手によって、白漆喰で覆われた白亜の城に再建されました。

純粋に「権力の交代を世に知らしめるため」に黒から白へとカラーリングを大胆チェンジしたという理由もありますが、漆喰の方が耐用年数が長いというメリットもありました。

そうして日本中の城が今度は右向け右で白くなります。
豊臣方の城は少ないですが、現在でも黒ければ豊臣、白ければ徳川の図式はほぼ当てはまっています。

ところで大坂城の壁は何色だっけ?

大阪城ヒキ画

おっ?

大阪城ヨリ画

どっち!!

実は大阪城は徳川によって再建された後も火事などもろもろの被害で天守をなくしていたので現在の天守は3代目なのですが、再建するとなった時に城のカラーリングで揉めた。
豊臣の黒か、徳川の白か、シロクロつけようじゃねえか。
戦国時代の再来です。
そんな中出た折衷案が、「ベースは徳川、天守の最上階は豊臣」という現在の大阪城の姿でした。

ちなみにドラマ真田丸本編では秀吉が築いた当時の黒地に金縁の天守を拝む事ができますので液晶ディスプレイの向こうとはいえ夢のような光景に心が高揚します。

そうして大阪城天守を見上げると、そこにはかつて天下をかけて戦った強者どもの夢の残滓が香ってきませんか?
信長にも成しえなかった天下統一を果たした秀吉の野望、それを白で塗り替えた徳川の威力が。
これぞ、ロマン。
城はこんなにもロマンを感じる場所なのです。

ね、お城ってこんなに楽しいでしょ?
明日からもっとお城を見る目がかわりますね!
さあみなさんもレッツ攻城!