メキシコのリアル忍者サパティスタの村に潜入!村に広がるアートの世界が素晴らしすぎて鳥肌もの!

サパティスタ

外国人が日本へ来た時に、忍者がいない!とがっかりするなんて話、よく耳にしますよね。そう、日本には忍者が存在したのは昔の話… でもそんな落ち込む外国人さんにはぜひこう言ってあげてください。メキシコにはリアル忍者の村があるよ!と。

サパティスタの看板

メキシコの南東部グアテマラにも近いチアパス州サンクリストバル・デ・ラスカサスという街からバスに乗って約1時間の場所に、忍者のような風貌をしたサパティスタという人がいる村・オベンティックがあります。『サパティスタ民族解放軍』とは貧しい先住民の生活向上を目指し、労働、人権、食料などの人権保障を訴える武装組織軍で、1994年に北米自由貿易協定が結ばれたときに、政府に反発して発足したゲリラ集団です。関税をかけずに輸入できる協定が結ばれたことにより、メキシコの主食であるトウモロコシがアメリカから非常に安価で輸入されるようになり、特に貧しかったチアパス州は大ダメージを受けてスラム化してしまいました。それに耐えかねた人々が立ち上げたのがサパティスタ。現在こそ武力闘争はしていないものの、外部との接触の時には今でも顔を隠すようにしているようです。
頭から黒いマスクをすっぽりかぶったその姿は、まるで忍者のよう!村の内部に一般の人でも見学が可能ということで、好奇心のままに訪れることにしました!

サパティスタと面接

オベンティックでは、ゲートで止められてパスポートチェックを受けます。それから小さな部屋に誘導されて、村の中へ入る面接が始まりました。ここで忍者が登場!いやいや、サパティスタの面接官がふたり。名前や国籍、職業などを聞かれて一次面接は終了。これで終わりかと思いきや、次は二次面接。隣の部屋に通されると、5人の忍者姿のサパティスタが座っていました。「ここに来た目的は?」そう質問されて、忍者姿が見たかった!とは口が裂けても言えず、考えた末に「サパティスタの活動に興味を持った。」と回答をして二次面接もパス。面接が終わる最後に、写真を撮りたいとお願いすると「ここだけね。村の風景は撮ってもいいけど人は撮っちゃダメ」と言って写真を撮らせてくれました。目しか見えてはいないけど、見える目つきはとても優しそうに感じました。部屋を出たあと許可書をもらって、やっと内部へ入り込むことに成功!

オベンティックのアート

村を歩き回ってみると、とにかく壁画だらけ!狭い敷地内の全ての壁にアートが描かれていて、まるで美術館のようです。

オベンティックのアート
オベンティックのアート

病院や食堂、そして学校などの施設すべてが絵で埋め尽くされています。絵のモチーフはサパティスタでトウモロコシも、木も花も、太陽も、世界のすべてのものがここでは忍者のように仮面をかぶって描かれているのです。

オベンティックのアート

主食のトウモロコシに次いで、かたつむりの絵が多く見受けられます。その理由としては“ゆっくり、だけど前へ進む!”というサパティスタの人々の革命への思いが反映されているのだそう。自分たちの熱意を村の壁画に込めるなんて、なかなか出来ることではありませんよね。

オベンティックのアート

メキシコらしいカラフルな色使いと独特の世界観で、サパティスタの村には斬新なアートの世界が広がっていました。

オベンティックのアート

芸術性と美意識に優れた忍者のような集団サパティスタ。村の壁画アートを見に行くだけでも十分に価値のある訪問になりました。いつか芸術の才能が世界的に見出されてアート集団として村が潤えば、メキシコがもっと平和に近づくかもしれませんね。

アートとサパティスタの姿をした私

最後に。忍者に会えて興奮した私は、仕込んできた忍者グッズをかぶり、サパティスタの村に溶け込んでみたのでした。ああ、満足♪♪

※情報は記事公開日時点のものになります。
南まい
南まい

510日間100ヶ所以上の世界遺産を周って世界一周しました!
女ひとり旅本「独女世界放浪記」(ポプラ社)を出版後、
NHK BS1「エルムンド」海外レポーターとして約70日間の世界二周目も達成!
現在は添乗員として月の半分以上を海外で過ごしています。訪問国数80カ国以上。