• 南まい
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まるでアラビアンナイトの世界!行ってよかった国ランキング上位の未知の国イエメン♪

イエメン

バックパッカーに聞く「行ってよかった国ランキング」の上位に必ず入る国イエメン。中南米からアフリカ大陸まで、約80ヵ国の国々を旅してきた私でも、飛び抜けてインパクトのあった忘れられない国がイエメンです。初めて聞く方も多いかもしれませんが、アラビア半島の左下に位置する国で、一歩足を踏み入れると、そこはアラビアンナイトの世界!味のある街並みも人々もすべてがマッチして、ここが現代の地球であることを忘れてしまいます。今までアニメや映画で見たアラジンやシンドバットのような世界が、リアルにこの国には広がっているのです。

イエメンの街並み

独特のイエメン建築はほとんどが石か日干しレンガでできていて、派手な建物や看板など、雰囲気を壊すものはほとんど見当たりません。茶色一色で埋め尽くされた風情的な街並みは、まるで映画のセットのよう!これが本物で、実際に人々が何百年と生活してきたことを想像するだけで鳥肌ものです。

イエメンの男性

男性は普段からターバンを巻いて、腰にはジャンビーアという刀をさして生活しています。刀は特に実用的な武器としてではなく、今では小包の紐を切るか、荷物をかけるくらいの用途しかないそうで、日本のネクタイのようにファッションの一部であり、一人前の男の証です。

イエメンの女性

女性は全身が黒づくし。黒いベールをかぶり、アバヤと呼ばれる黒いロングのワンピースを着て、四角い穴の部分から目だけをみせて暮らしています。イエメンは厳格なイスラム教国家で、女性は家族以外の男性に顔を見せてはならず、思春期になると家族にさえ顔を見せるのが恥ずかしいと思う子もいるのだそう。外国人には服装の規制はないですが、街を歩く際は、女性は極力肌の露出は避けた方が無難です。

話しをするイエメンの男性達

イエメンでは、男女で生きる世界が完ぺきに区別されています。女性は外で働くことはほとんどなく、夕食のお買い物ですら男性の仕事。街の食堂は男性用のもので、女性は外食することもほとんどありません。レストランの一部にはファミリールームという個室があり、その隔離された場所でのみ女性は外食することができます。街には床屋はよく見かけますが、女性の美容院は見当たらず、外部からは見えない場所でひっそりと営業しています。夫婦以外の男女が一緒にいる姿もほとんど見かけられず、結婚式ですら男女別。男性は屋外で大々的にパーティーをしますが、女性は近くの建物内で男性たちが盛り上がっているをのぞきながら、女性だけでお祝いをします。男は男、女は女の世界だけで生きているのです。そんな時代に反した西洋かぶれのなさが、イエメン独自の個性を保ち続け、スペシャルな未知の世界を造り出しています。

イエメン人の親子

またイエメン人は親切でフレンドリー。子供たちも人懐っこくて笑顔が可愛く、商売人にもイスラム圏の嫌味なしつこさはありません。中東のどこよりも街が美しく、人が良く、食事が美味しく、さらに物価が安いということで、一度訪れた旅人を虜にしてしまうのも納得の国です。現在は治安の悪化により渡航が出来なくなってしまい残念なのですが、これから先の未来に中東問題が解決し、また安全に旅行できる国なることを心から願いたいですね。

※情報は記事公開日時点のものになります。

510日間100ヶ所以上の世界遺産を周って世界一周しました! 女ひとり旅本「独女世界放浪記」(ポプラ社)を出版後、 NHK BS1「エルムンド」海外レポーターとして約70日間の世界二周目も達成! 現在は添乗員として月の半分以上を海外で過ごしています。訪問国数80カ国以上。