日本最古の湯のひとつ。兵庫県の名湯「有馬温泉」で外湯めぐり！ 金泉と銀泉を満喫しよう!!

日本最古の湯と呼ばれる「有馬温泉」。有馬温泉の楽しみ方の一つといえば「外湯めぐり」です。いろいろな温泉を少しずつ楽しむ……ちょっと贅沢ですよね。「金泉」「銀泉」という有馬温泉ならではの泉質もあり、違いを比べてみるのもここでしかできない楽しみ方です。

日本最古の湯と言われる有馬温泉の始まりとは？

有馬温泉の歴史は古く、神代にさかのぼります。ある三羽の傷ついたカラスが水たまりで水浴したところ、たちどころに傷が治ったのだそう。その水たまりこそが有馬温泉の始まりと伝わっています。
その後、戦国時代に大火や戦火で被害を受けた有馬温泉の復興を手助けしたのが、豊臣秀吉です。心身を癒やすために何度か訪れており、さまざまな援助を行いました。特に大規模だったのが慶長伏見地震の被害を受けた泉源の改修工事で、現在に続く有馬温泉の礎となっています。

日帰り入浴でもOK！ 公衆浴場「金の湯」と「銀の湯」で名湯を楽しもう

有馬温泉といえば、金泉と銀泉です。金泉は塩分を多く含んだ無色透明の温泉ですが、空気に触れるとすぐに赤茶色になります。保湿・保温効果が大きく殺菌作用があり、冷え性や肌のトラブルに効果があります。
銀泉は無色透明で炭酸泉とラドン泉があり、炭酸泉は血流を良くする効果があり高血圧症に効果的で、飲むと食欲増進も期待できます。ラドン泉には自然治癒力を高める作用があり、リウマチに効きます。

金の湯

金の湯は温泉街のほぼ中央にあり、2階の浴場で金泉に入れます。建物の外には無料の足湯もあります。

銀の湯

銀の湯は金の湯の南東にあり、湯泉神社の近くです。こちらは平屋造りで、銀泉につかれる湯船のほか、打たせ湯や蒸気式サウナもあります。

「金泉」も「銀泉」も一度に楽しめる「太閤の湯」

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太閤の湯さん(@taikounoyu)がシェアした投稿 – 2019年 4月月15日午前12時32分PDT

金の湯の北東にある「太閤の湯」、まさに温泉のテーマパーク！ 2019年4月1日にリニューアルオープンしました。
露天風呂だけで6種類あり、金泉を源泉かけ流しで楽しめる太閤の岩風呂や、女性に嬉しいハーブ湯は季節の香りを月替わりで堪能できるなど、種類豊富な温泉や蒸し風呂があります。黄金の蒸し風呂では、金色に輝くタイル張りの浴室で汗を流すというゴージャスな体験ができたりと、目でも楽しめるお風呂もあります。

有馬温泉の情緒を感じる「湯本坂」で、湯上りに楽しむお散歩

金の湯から少し歩くとメインストリートである湯本坂があり、昔ながらの温泉街の情緒があります。レトロな街並みの雰囲気に溶け込む、老舗店やおしゃれなお店が多くあるので、外湯の合間の散策にもってこいです。以下にイチオシのお店を2店ご紹介します。

元祖 三津森本舗

「元祖 三津森本舗」は、湯本坂をはじめ有馬温泉に複数の店舗をもつ炭酸せんべいの老舗です。炭酸せんべいは、温泉として湧きだす炭酸水を使った素朴な甘いせんべいで、有馬温泉の定番のお菓子です。
「三津森本舗」は店構えがクラシックで絵になります。実際にその場でせんべいを焼いているので、店内は甘い香りに包まれています。

アリマ ジェラテリア スタジオーネ

「アリマ ジェラテリア スタジオーネ」は店内に工房がある手作りのジェラート専門店です。イタリア製のマシンを使い、生果実や六甲山の牛乳にこだわり、香料・酸味料・保存料は不使用で作っています。そしてなんと、ジェラートのトッピングは「炭酸せんべい」です。シンプルで香ばしい炭酸せんべいと濃厚で口当たりがさっぱりとしたジェラートとの相性はぴったりです。

有馬温泉へのアクセスは？

公共交通機関利用の場合は新神戸駅から電車を乗りついで有馬温泉駅へ向かうか、神戸近辺の駅からバスも出てています。三宮から電車で約30分、バスでは約45分です。車は、三宮からであれば約30分、大阪や京都からでも約1時間で到着します。

温泉に行きたいとお考えの方はぜひ、日本最古の温泉のひとつ「有馬温泉」へ行ってみてくださいね。

この記事は2017年7月6日に公開されたものを編集したものです。

※情報は記事公開日時点のものになります。