京都東山の名刹「永観堂」の四季折々の魅力をご紹介! ライトアップや春の桜、初夏の紅葉!? を満喫しよう
紅葉の名所としてよく知られる京都府東山エリアの「永観堂」は、正式名称は禅林寺と言い、浄土宗西山禅林寺派の総本山です。永観堂には2つの国宝と数多くの重要文化財がありますが、中でも本尊の「阿弥陀如来立像」は首を左に向けている姿から“みかえり阿弥陀”と呼ばれる、全国的にも珍しい仏像です。そんな永観堂の四季折々の魅力をご紹介します。
永観堂のライトアップは必見! 紅葉を満喫しよう
永観堂の紅葉は古くから親しまれており、平安時代に編まれた“古今和歌集”にも登場しています。燃えるような赤色の紅葉に彩られた境内はまさしく絶景で、毎年秋になると多くの観光客が訪れます。おすすめの鑑賞スポットは奥にそびえる多宝塔です。永観堂の庭園だけでなく、京都市内まで一望できます。
夜のライトアップも必見です。暗闇の中に浮かび上がる紅葉や池に映り込む景色は趣たっぷりでフォトジェニックです。また、例年紅葉の見頃の時期に、所蔵の文化財を公開する寺宝展が開催されます。重要文化財や国宝を間近で見られる貴重な機会なので、ぜひ併せて訪れてみてください。
初夏でも紅葉が見られる!? 永観堂の野村楓
初夏には青々とした新緑も楽しめる永観堂ですが、実はこの時期には紅葉も見られます。初夏なのに紅葉なんてありえない! と思われるかもしれませんが、その正体は野村楓(ノムラカエデ)という特別な種類の楓です。
初夏に一度葉が赤くなり、真夏には緑色に、秋には再び紅葉するという不思議な特徴を持つ野村楓が庭園のところどころにあり、緑と赤の美しいコントラストを楽しめます。見ごろは5月半ばから6月で、この時期だけの珍しい初夏の紅葉を堪能できます。
永観堂で春の桜や冬の雪景色を楽しもう
京都の景色で秋の紅葉と並んで人気が高いのが、春の桜です。永観堂も春になると桜に彩られ、華やかなピンク色に包まれます。
拝観後は、哲学の道の水路沿いをぶらぶらと歩くのがおすすめです。ちょっと足を延ばして、法然院や銀閣寺まで行ってみては?
また、冬は何と言っても雪景色が魅力です。真っ白な雪に包まれた境内は風情があり、歩くだけで心が落ち着いてきます。
京都は四季を通じて景色を楽しめる観光地です。紅葉や桜といった風情ある景色を見るなら、永観堂を訪れてみてはいかがでしょうか。
この記事は2018年5月5日に公開されたものを編集したものです。
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