穴地獄!? 不思議な名前のついた群馬県・チャツボミゴケ公園に行ってみよう!
群馬県中之条町にあるチャツボミゴケ公園は、本州ではここでしか見ることができない「チャツボミゴケ」という貴重なコケが作り出す美しい風景で知られる観光スポット。鮮やかなグリーンが広がった絶景を見に、チャツボミゴケ公園へ足を運んでみましょう!
目次
チャツボミゴケ公園ってどんなところ?
チャツボミゴケ公園は群馬県中之条町の奥地にあり、チャツボミゴケ公園を含む芳ヶ平湿地群はラムサール条約に登録されている自然豊かな場所です。
元々は群馬鉄山と呼ばれる国内随一の褐鉄鉱(かってっこう)鉱床として栄えていましたが、昭和41年に閉山。その後は日本鋼管(現JFE)の保養所として利用されていましたが、2012年に現在の所有者である中之条町に譲渡されました。そのため観光スポットとして注目されるようになったのは、結構最近なんです。チャツボミゴケは強酸性の温泉水が流れる場所で育つ珍しいコケの一種で、鮮やかなグリーンが特徴。日本ではここ群馬県中之条町と熊本県阿蘇でしか見ることができません。また規模も日本最大級の2,000m²で、壮大な景色に思わず感銘の声がもれること間違いなしです。
チャツボミゴケ公園へのアクセス
チャツボミゴケ公園は群馬県北西部の吾妻郡にある六合エリアにあります。日本三名泉のひとつとして有名な草津温泉をはじめ、花敷温泉や尻焼温泉などから車で30分ほどの場所に位置します。
訪れるには自家用車やレンタカーが良いでしょう。関越自動車道・渋川伊香保ICから約1時間45分、または上信越自動車道・碓氷軽井沢ICから約1時間45分で到着します。数十台分の無料駐車場があるのも嬉しいポイントです。
チャツボミゴケ公園の“穴地獄”って何?
かつてチャツボミゴケ公園周辺には鉄鉱石の鉱床があり、1966年(昭和41年)まで露天掘りによる採鉱が行われていました。その露天掘りのくぼみに動物が落ちると、抜け出せずに死んでしまうことから“穴地獄”と呼ばれるようになりました。穴地獄には酸性の温泉水が豊富に湧き出ているため、強酸性の水を好むチャツボミゴケにとっては絶好の環境なのです。
チャツボミゴケ公園のある芳ヶ平湿地群とは?
芳ヶ平湿地群はチャツボミゴケ公園がある群馬県中之条町と草津町にまたがる広大な湿地群で、草津白根山の火山活動の影響でできたと考えられています。芳ヶ平湿地群にはチャツボミゴケ公園や美しいエメラルドグリーンの水で知られる白根山の火口湖など豊かな自然が広がっています。普段見ることのできない貴重な植物が多く生息し、タンポポの綿毛によく似た「ワタスゲ」をはじめ様々な高山植物や貴重な生き物を目にすることができます。
実は国の天然記念物!世界にも認められた自然の宝庫
チャツボミゴケ公園がある「六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地」は、鉄鉱生成の歴史や仕組みを知ることができる貴重な場所として、2017年2月に国の天然記念物に指定されました。また芳ヶ平湿地群は2015年5月にラムサール条約に登録されたことも大きな話題になりました。
ラムサール条約とは主に水鳥が生息する場所として重要な湿地を守るための条約で、1971年にイラン・ラムサールで採択されたことからラムサール条約と呼ばれています。世界に認められた貴重な場所という事ですね。
チャツボミゴケ公園でハイキングを楽しもう
自然豊かなこの地を訪れるなら、ハイキングがおすすめです!
全長約12km、所要時間約5時間のハイキングコースではチャツボミゴケ公園をスタートし、ラムサール条約に登録された芳ヶ原湿原までのハイキングを楽しむことができます。大平湿原や、草津温泉方面を一望できる八石山、平兵衛池など絶景スポットをめぐるコースが一般的ですが、体力に不安のある方やお子さま連れの方にはもっと気軽に楽しめる近場のコースもありますので、詳しくは中之条町観光協会までお問い合わせください。
チャツボミゴケを見に行くならベストシーズンは?
チャツボミゴケ公園は11月末~4月下旬までは閉鎖されています。開園しているシーズンはいつ行っても一面に広がるグリーンのじゅうたんを楽しむことができますが、春のツツジ、秋の紅葉とのコントラストの美しさにはことさら目を奪われることでしょう。また梅雨時にはたっぷりと水分を含んで青々としたチャツボミゴケの姿が楽しめます。四季折々の美しさを見せてくれるのがチャツボミゴケの魅力のひとつでもあるのです。
冬季限定のお楽しみ!スノーシューハイキングにチャレンジ!
チャツボミゴケ公園は冬の間は閉鎖されていますが…実は冬限定のスノーシューハイキングツアーがあるんです。このツアーの参加者のみが特別に入園することができ、一面の銀世界をスノーシューで散策すれば、幻想的な美しさに心が現れるようです。JR長野原草津口駅を出発しチャツボミゴケ公園をスノーシューにて散策、帰りに応徳温泉で温まり、駅に戻って解散という所要時間約6時間ほどのコースとなっています。冬季限定の開催となりますので、詳しくは中之条町観光協会までお問い合わせください。
チャツボミゴケ公園で注意することは?
チャツボミゴケ公園の入り口にある受付から穴地獄までは1.3kmほど。徒歩または園内専用バスで行くことができます。舗装されていない道もありますので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くのがおすすめです。自然保護のため遊歩道以外の場所を散策することやごみのポイ捨ては禁じられていますので注意しましょう。
また、トイレや自動販売機などは受付のある入り口付近にしかありませんので、準備万端整えて穴地獄に向かうようにしましょう。
散策から戻ってきたら、美味しいグルメも楽しめる!
写真提供:中之条町観光協会
駐車場のすぐ近くには、休憩所や産地直送の野菜を販売しているスペースがあり、ここでしか食べることのできないスイーツやドリンクを購入することができます。散策を終えたあとのお楽しみとして、帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?きっと旅の疲れも吹き飛ぶはずです!
いかがでしたか?国の天然記念物に指定されているチャツボミゴケや、その周辺の自然豊かな地域の魅力をご紹介しました。
ファミリーはもちろん、カップルやお友達同士の旅行にもおすすめです。本州ではここでしか見ることのできないチャツボミゴケを見に、ぜひ足を運んでみて下さい!
- 電話番号
- 0279-95-5111
- 営業時間
- 【4月~9月】9:00~15:00
【10月~11月】9:00~14:30
※天候などにより変更の可能性あり
- 公式HP
- 中之条町六合地区 穴地獄のチャツボミゴケ
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