冬のスペインに行くなら食べてみて!! 季節限定の名物料理「カルソッツ」が超おいしい。
スペインの名物料理と聞いて誰もが思い浮かべるのはパエリアだと思いますが、冬のスペイン・カタルーニャ州にはその時期だけ楽しめる「カルソッツ」という名物料理があるんです!! 春休みや卒業旅行でスペインへ行こうと思っている人はぜひチェックしてみてくださいね。
“カルソッツ”とは?
カルソッツの見た目は完全に長ネギ。しかし、タマネギをもとにして栽培されているので長ネギとは別物のネギなんです。食べられるのは11月~4月、最も旬な時期は2月という冬の食べ物です。スペインの中でもバルセロナがあるカタルーニャ州でのみ楽しめる、地域限定の食材です。
カルソッツは日常的に食べるというより、仲間同士、親戚や家族などが集まったときにみんなで楽しむものとしてカタルーニャの人たちに愛されています。
カルソッツが栽培されているのは、バルセロナの南約100キロに位置するタラゴナにある「バイス(バルス/Valls)」という場所です。ここには、一面にネギ畑が広がり独特の栽培方法で、ここでしか生産されないとても珍しいものなんですよ。
カルソッツがメインのBBQ!! カルソッツの食べ方は?
カルソッツの食べ方はとてもシンプル。BBQをするときのように網の上にそのままのカルソッツを並べて、直火で表面が真っ黒になるまで焼きます。出来上がったら焦げた部分を剥いて“ロメスコ”というソースをたっぷりつけ、切らずに手で豪快にいただきます!!
よく焼けたカルソッツはほんのり甘くて柔らかく、ついつい次の1本に手が伸びてしまう美味しさです。ソースが垂れないように、上を向いて口の中に入れましょう。お行儀が悪いように思えますが、これが正しいカルソッツの食べ方です。
本格的に楽しむなら「マシア」へ行こう
カルソッツが栽培されている“バイス(バルス/Valls)”の村の周辺には、農家を改装してつくった「マシア」と呼ばれる一軒家レストランがいくつもあります。ここでは、地元の人たちに混ざって本場の雰囲気の中カルソッツを楽しめます。シーズン中はとても混み合うので予約をお忘れなく。カルソッツは「カルソターダ」と呼ばれるコース料理の中の一品として出てきます。前菜の位置付けなので、他にも肉料理やパンやデザートなどもあり、かなりのボリュームです。お腹をペコペコに空かせてカルソッツを楽しみに行ってくださいね。
また、毎年1月の最終日曜日にはカルソッツ祭りが開催されます。街中で焼かれているカルソッツを食べたりカルソッツの大食い競争があったり、とてもにぎやかなイベントです。
バイス(バルス/Valls)へは、バルセロナ中心地から車で約1時間30分です。
いかがでしたか? 今年の冬は、ほんのり甘くて柔らかカルソッツを食べにスペイに行ってみてくださいね。
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