東洋のモナリザの微笑みが見たい!! カンボジア・アンコール遺跡にあるバンテアイ・スレイに行ってみよう。
カンボジアにある「バンテアイ・スレイ」は、世界遺産であるアンコール遺跡を構成する場所のひとつです。アンコール遺跡といえば、アンコールワットが有名ですが、バンテアイ・スレイもアンコールワットと同じヒンドゥー教寺院の遺跡です。バンテアイは「砦」、スレイは「女」という意味で、全面に精巧な彫刻が施された優美な姿容は“アンコール美術の至宝”とも呼ばれています。この記事では、そんなバンテアイ・スレイをご紹介します。
バンテアイ・スレイとは?
広さは100メートル四方と寺院としては小規模であるものの、赤色砂岩で造られた寺院や浮き彫り加工のレリーフ、寺院全体に施された繊細で見事な彫刻は“アンコール美術の至宝”と呼ばれています。これらは960年代に造られ、ヒンドゥー教の神話の蛇神「ナーガ」や「シヴァ神」、インドの伝説「ラーマーヤナ」などがレリーフのモチーフになっています。1000年以上前に造られたとは思えないほど緻密で美しい彫刻に目を奪われること必至です。
バンテアイ・スレイのハイライト“東洋のモナリザ”
バンテアイ・スレイの数ある像の中で最も有名なのは「デバター」とよばれる女性像でしょう。女官や踊り子たちが柔らかな曲線で彫られており、その穏やかで優しさを感じさせる微笑みが「東洋のモナリザ」と呼ばれる理由です。
実はこの像、1923年にフランス人作家のアンドレ・マルローによって盗まれています。無事に戻りましたがそれ以来、像が置かれている周辺は立入禁止になり現在でも、遠くから眺めることしかできません。じっくり鑑賞したいのであれば鑑賞用の双眼鏡を持参するのがおすすめです。
バンテアイ・スレイへのアクセス
バンテアイ・スレイに行くには、まず最寄りの都市シェムリアップに向かいましょう。シェムリアップからは車で約1時間です。また、シェムリアップ発着のツアーもあるので、バンテアイ・スレイをはじめとした遺跡を効率よく巡れますよ。
- 住所
- Angkor Archaeological Park, Siem Reap 17000
- 時間
- ~17:30
- 入場について
- アンコール遺跡群の共通入場券が便利です
いかがでしたか? カンボジアのアンコールワットといえば世界的に有名ですが、近くにこんなに素敵な遺跡があったんですよ。ヒンドゥー教寺院らしい精巧な芸術をぜひ堪能してくださいね。
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