「地獄の門」は必見! 資源国で経済が豊かな国「トルクメニスタン」って知ってる?

トルクメニスタンは、中央アジア南西部に位置する永世中立国です。豊富な石油や天然ガスの資源国であることから、経済が豊かな治安の良い国です。入国にはビザ(査証)が必要ですが安心して旅行できます。世界遺産や遺跡、大理石建築の街並み、燃え続ける「地獄の門」など、ぜひ訪れたい観光スポットをご紹介します。

燃え続けるクレーター! ダルヴァザ「地獄の門」は必見

トルクメニスタン 地獄の門
トルクメニスタン 地獄の門

トルクメニスタンの有名な観光スポットといえば、首都アシガバートから約260km北にある村「ダルヴァザ」にある巨大クレーター「地獄の門」です。
絶え間なく燃え続けていることからその名がつけられた地獄の門は、地質学者によるボーリング調査を行った際に発見された天然ガスの洞窟が崩落してしまった穴です。噴き出す有毒ガスを食い止めるために点火しましたが、ガスの噴出が止まらないため、燃え続けています。
砂漠の真ん中にあるので、夜にはあたりが真っ暗闇になり、「地獄の門」の名にふさわしい、闇夜に赤く燃える様が見られます。

ダルヴァザ(地獄の門)

白い大理石の街「アシガバート」

トルクメニスタン アシガバート 中央広場
トルクメニスタン アシガバート 中央広場

トルクメニスタンの首都、アハル州のアシガバートは「世界一大理石の建造物が多い街」で、白い大理石がまぶしい豪華な街並みが見られます。
街にはトルクメニスタンで最も重要なモスク「キプチャク・モスク(魂のモスク)」や、八角星形のデザインが美しい観覧車「ALEM」などのシンボルや、アシガバートの西にあるニサ遺跡からの出土品を多く展示する「国立博物館」や、「中立広場」など、見どころが豊富です。

アシガバート

世界遺産の遺跡や、雄大な自然も見に行こう

トルクメニスタンを訪れるなら、地獄の門やアシガバート以外にもぜひ向かいましょう。世界遺産の遺跡や、中央アジアの雄大な自然は必見です!

中央アジア最大の遺跡 「メルヴ遺跡」

トルクメニスタン メルヴ遺跡
トルクメニスタン メルヴ遺跡

マーリ州にある「メルヴ遺跡」は100km四方に及び、紀元前6世紀から18世紀に至る遺跡が点在しています。紀元前に栄えた砂漠の真ん中にあるオアシス都市の遺跡として、トルクメニスタンで初の世界遺産に登録されています。
遺跡の中心的存在とされる「ギズ・カラ」や、ゾロアスター教発祥の地と言われる「マルギアナ遺跡」、モンゴル軍の襲来や地震に耐えたセルジューク朝時代の王墓「ソルターン・サンジャル廟」など、古い遺跡にロマンを感じる方にはたまらない場所です。

メルヴ

炎の渓谷「ヤンギ・カラ」

トルクメニスタン ヤンギ・カラ
トルクメニスタン ヤンギ・カラ

中央アジアの雄大な自然は、トルクメニスタンを訪れるならぜひ見るべきポイントです。
特にダイナミックな景色が見られるのが、カスピ海やカザフスタンとの国境に近い「ヤンギ・カラ」です。地元民には「炎の渓谷」と呼ばれる渓谷で、浸食によって削られた岩と、赤い大地が相まって燃えているように見えます。かつては海の底であったことから、あちこちでアンモナイトや二枚貝の化石が見つかります。

ヤンギ・カラ

トルクメニスタン観光の注意点

トルクメニスタン アシガバート市街
トルクメニスタン アシガバート市街

トルクメニスタンは自由旅行が認められていないので、旅程の全てを決めた上でビザ(査証)の取得が必要です。なのであらかじめツアーに申し込むのが一般的です。見どころが多い国なので、行きたいところをしっかり組み込んだプランを選んでくださいね。

日本ではあまりなじみはないですが、何十年も燃え続けているクレーターや、紀元前の遺跡など、神秘を感じるスポットが多いトルクメニスタンへ、ぜひ一度訪れてみてください。

この記事は2017年9月23日に公開されたものを編集したものです。

※情報は記事公開日時点のものになります。