大阪・梅田にある、りんご好きにはたまらないりんごだらけのカフェ「elicafe」オーナー【カフェインタビュー】
2013年の開業以来、まだまだ賑わいを見せるグランフロント大阪をはじめ、関西の主要路線のターミナル駅が集中する繁華な梅田界隈。そこから徒歩10分ほどの場所に、かわいらしいりんごのカフェがあります。季節ごとに様々な種類のりんごを使ったメニューを提供するカフェには、老若男女問わず多くのファンが訪れます。
その人気の秘密は、笑顔の素敵なオーナー松本永理佳さんのまっすぐな志と、周りを惹きつける人柄にありました。開店時の苦労もありながら試行錯誤を重ね、テレビにも紹介される人気店に成長させた経営者としての一面も持つ彼女の素顔に迫りました。
「こだわるならとことんこだわりたい。まずはりんごの出来方から学び始めました」
—りんごを使ったメニューを中心に提供している「elicafe」さんですが、どうしてりんご料理をメインに?
実を言うとはじめはりんごだけではなかったんです。カフェをオープンした当初は、コーヒーと紅茶とベーグルとりんごを軸に出していました。りんごが大好きなので、メニューに「丸ごと焼きりんご」を入れていました。他にもカフェメニューがいくつかある中で、意外にも「丸ごと焼きりんご」が一番の人気商品になったんです。
そこから徐々にりんごのメニューを増やしていって、今のメニューになりました。それと同時にリンゴ好きのお客さんもいらっしゃるようになると、そのうちお客さんから「りんごのカフェ」と呼ばれるようになりました。お客さんに勧められて追加したメニューなんかもあります。
—りんごティーやりんごラテといった珍しいメニューもたくさんありますね。りんごにはどのようなこだわりがありますか?
性格的に一つの物事をとことん突き詰めていきたいタイプなんですね。だからりんごに関してもやるなら本気で学びたいと思いました。そこでまずはりんごがどうやってできているのかという勉強から始めました。そして農家の方にもりんごのことを教えていただけるようになり、今では時期に合わせた旬のりんごを厳選できるようになりました。りんごは思ったより奥が深くて、種類ごとに旬も違いますので、それこそ2週間で種類を変えることもあるんですよ。
—りんごの種類によって旬が異なるとは初耳ですね。調理の仕方にもやっぱりこだわりが?
はい。甘味が強いものや酸味が強いものがありますから、できるだけそのままの自然な味を生かしたいと思っています。甘さを加えるのではなく、甘さを引き出せるような調理を心がけています。
「特別な場所でなくてもいい。誰かにとっての「サードプレイス」を作りたい」
—りんご色のヒサシが目印。2階建てのかわらしい店構えのelicafeさん。アットホームな店内にもりんごの絵本やりんご雑貨など、随所に置かれたりんごグッズがなんとも楽しげな雰囲気を演出しています。
他にも壁に飾っているりんごの絵なども、作家さんの作品で、ギャラリーとして利用していただいています。こうしたアイデアも私一人だけで考えたことばかりではなく、アルバイトの方たちと一緒に議論しながら企画を実現しています。それだけでなく、絵画の作家さんを探して交渉してくれたりもするのでとても頼もしいです。 また、2階ではさまざまなイベントを開いています。今でしたら毎週木曜日にはワンコイン英会話を開催していますので、どなたでも気軽にお越しいただけます。
—すばらしい関係ですね。一緒にお店を盛り上げようとしてくれる人が周りにいるのもオーナーの人柄があるからでしょう。そんな松本さんが目指すカフェのかたちとは?
英会話教室やギャラリーもそうですが、気を張った場所ではなく、誰でも気楽に利用できる場所にしたいと思っています。
それは誰かにとっての特別な場所である必要はないと思うんです。特別ではなく、誰かにとっての「サードプレイス」であればいいと思います。自宅と職場というおそらく多くの時間を過ごす場所から離れ、心安らげる第三の場所。仕事の帰り道、誰かとの待ち合わせの時間に、ふと立ち寄ってもらえる場所。それが私の考えるカフェのかたちです。
—最後に、今後はどのような展望を?
最近りんご雑貨を扱うウェブショップを作りました。そのウェブショップを通してなかなかお会いすることができない遠方の方と繋がることができればと考えています。その運営がうまくいけば、次はりんご雑貨のお店も出したいですね。りんご雑貨の専門店っておもしろそうでしょ。
—そのときは是非またインタビューさせてください。ありがとうございました。
毎月5日はりんごあめの日として数量限定のりんごあめを販売されています。
さいごに
優しい口調の中にも一本芯が通った松本さん。人間関係は「喧嘩をしてでも共に成長していける関係」が大切だと語ってくれました。
りんごのように酸いも甘いも味わった彼女の言葉だからこそ、人を惹きつけるのでしょう。今後りんごカフェをどのように導いていくのでしょうか。
JR大阪駅から徒歩約10分。梅田で買い物した後に気軽に立ち寄りたくなるりんごカフェを紹介しました。
- 住所
- 〒531-0075 大阪府大阪市北区大淀南1-3-18
- 電話番号
- 06-7493-3019
- 営業時間
- 11:00-21:00 (LO 20:00) ※毎週木曜日は -18:30 (L0 18:00) ※店舗貸切で営業時間変更のことがあります ※2019年1月時点の情報です。
- 店休日
- 毎週火曜日
※情報は記事公開日時点のものになります。