奈良県 吉野山の「千本桜」はまさに圧巻!! ピンクに染まる山の動画と紫陽花や紅葉、雪景色もご紹介します
春と言えば「桜」ですよね。数ある桜の名所の中でも絶景として知られ、平安時代から和歌に詠まれるほど歴史がある奈良県の吉野山をご紹介します。実は…吉野山は、桜のない季節も紫陽花、紅葉、雪景色が見られるスポットでもあります。この記事ではそんな吉野山の魅力に迫ります。
目次
吉野山とは?
奈良県吉野町に位置する吉野山は、古くから和歌に詠まれるなど、桜の名所として知られてきました。シロヤマザクラを中心に約3万本もの桜の木があり「一目千本」と言われるように山を覆いつくすような一面の桜が見られます。また、熊野三山に続く修行道の北端に位置することから修験道の霊場であり「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産にも登録されるなど、歴史的にも重要な場所となっています。
和歌にも詠まれるその景色はまさに圧巻!!「春」
吉野山が日本一の「桜」の名所となったきっかけを辿ると、平安時代にまで遡ります。桜は当時から、蔵王権現のご神木とされていました。蔵王権現を祀る金峯山寺(きんぷせんじ)へのお参りが盛んになると人々は桜の苗を寄進するようになり、山にはたくさんの桜の木が植えられました。この桜が脈々と受け継がれて、現在では吉野山を覆うように咲く絶景になりました。
吉野山の桜は大まかに「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」の4エリアに分けられ、見頃を迎えると山の麓から順に開花していきます。桜の美しさと同時に、今日までの長い年月に思いを馳せれば感動もひとしおです。
- 見頃
- 例年4月初旬~下旬
涼やかな色の紫陽花が素敵「初夏」
梅雨どきの吉野山では、いたるところで色とりどりの咲く「紫陽花(あじさい)」でいっぱいになります。特に、近鉄吉野駅からつながる「七曲坂」は有名で、くねくね曲がった道の両脇に愛らしい紫陽花が見られます。
- 見頃
- 例年6月中旬~7月上旬
燃えるような赤、黄、橙色。紅葉に染まる「秋」
吉野山の紅葉の季節は、三万本ある桜の木が上から徐々に染められ、まさに錦の衣をまとったように見えます。この季節にはハイキングもおすすめで、吉水神社や金峯山寺など紅葉を愛でながら、寺社仏閣巡りをするのがおすすめです。
- 見頃
- 例年10月下旬~11月下旬
静寂に包まれた白銀の世界「冬」
雪が降ると、吉野山は静けさと荘厳な空気に包まれます。存在感があったはずの名所や旧跡も銀世界ではひっそりと佇み、一帯が厳かな雰囲気になります。他の季節では絶対に味わえない、静寂に浸ることができます。
吉野山のシンボル「金峯山寺蔵王堂」
吉野山には多くの寺社仏閣が点在していますが、その中でも吉野山のシンボルと言えばやはり「金峯山寺蔵王堂」です。高さ約34m、四方36mと、東大寺に次ぐ巨大な木造建築です。本堂の蔵王堂が特徴で国宝にも指定されています。近くで見ると、その堂々たる重厚感に圧倒されます。
歴史上のあの人物も滞在「吉水神社」
中千本と上千本を見渡す「吉水神社」は、日本建築史上最古の書院がありユネスコの世界遺産にも登録されています。この吉水神社には歴史上の人物が訪れたというエピソードがたくさん残っています。源義経と静御前、弁慶ら一行が追っ手から逃れて住んだという話や、後醍醐天皇が南朝の皇居にしたという話、豊臣秀吉が盛大な花見の宴を催した際に吉野山を本陣とし数日間滞在した話…などなど。歴史好きには、ぜひ訪れてほしい神社です。
吉野山の自然に囲まれてひっそりと佇む「金峯神社」
吉野山の地主神、金山毘古命(かなやまひこのみこと)を祀る「金峯神社」は、奥千本の吉野山の自然に囲まれた場所にあります。修行場としても知られていますが、見どころは何と言っても「義経隠れ塔」です。追っ手から逃れる義経の一行が潜んだと言われており、歴史のロマンが感じられます。
一年中、どの時期に訪れても良さのある吉野山。桜や紅葉のベストシーズンもよし、たびたび訪れて季節ごとの違いを肌で感じるもよし。あなたならどの季節に行ってみたいですか?
奈良県・吉野山の桜を動画で見よう!
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