海に続く道と電柱!熊本県宇土市「長部田海床路」が幻想的

熊本市内から天草方面へ向かう途中の宇土市にある「長部田海床路(ながべたかいしょうろ)」は、満潮時は電柱だけが海の中に並んでおり、干潮時には道が現れ、トラックや人が行き来するという不思議なスポットです。
一体なぜ、そんな場所があるのでしょうか?

目次

  1. 長部田海床路の成り立ちは?
  2. テレビCMに登場した人気観光スポット
  3. 幻想的な長部田海床路の夕景
  4. 長部田海床路が自然災害から復活!

長部田海床路の成り立ちは?

満潮になりかけの長部田海床路
満潮になりかけの長部田海床路

「長部田海床路」は、住吉漁業協同組合が管理している施設です。
ここの海岸は遠浅のため、船を港につけることができなかったので海の上に道を造り、干潮時に沖に停泊した船と港との間とを行き来できるようにしたものだそうです。
干満の差が激しい海で海苔養殖や採貝を営む漁業者のために昭和54年に建設された施設なので、一般の人は立ち入ることができません。訪れる際は海岸からの風景を楽しんでくださいね。

テレビCMにも登場した人気観光スポット

満潮時の長部田海床路
満潮時の長部田海床路

「長部田海床路」は、大分むぎ焼酎「二階堂」のCMにも登場したことでも知られており、人気の観光スポットとなっています。海の中に電柱が立ち並ぶ風景は、満潮の2時間前後が見ごろです。

干潮時の長部田海床路
干潮時の長部田海床路

干潮時には、まっすぐに伸びる一本の道が現れ、その道をトラックや人が行き来します。
無料の広い駐車場もあるので、潮見表で時間を確認の上、お出かけくださいね。

幻想的な長部田海床路の夕景

真っ赤な夕焼けに染まる長部田海床路
真っ赤な夕焼けに染まる長部田海床路

「長部田海床路」からは、遠くに雲仙普賢岳を望むことができます。
天候や時間が合えば夕焼けの海に電柱が並ぶ幻想的な風景が見られます。また、夜は船が座礁しないように街灯がつけられており、さらに不思議な光景を見ることができるんです!
季節や時間によって、いろいろな表情を見せてくれる「長部田海床路」。熊本にお出かけの際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。

長部田海床路が自然災害から復活!

大地震や台風の影響で電柱が被害に遭っていましたが、補助金や融資を受けて2018年に復活しています。一時は見られなくなっていた景色ですが、今は再びフォトジェニックな光景を見ることができますよ。

長部田海床路
住所
熊本県宇土市住吉町長部田
電話番号
0964-22-1111(宇土市経済部商工観光課)
アクセス
JR三角線住吉駅から約1.7km(車で3分、徒歩22分)
JR宇土駅から9km(車で15分)
この記事は2017年1月22日に公開されたものを編集したものです。

※情報は記事公開日時点のものになります。