長崎県の廃墟3選!! ノスタルジーあふれる廃墟をめぐって、ひと味違った観光を楽しもう
世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のひとつにもなっている「軍艦島」を代表として、長崎県には現在廃墟となっている場所への観光が楽しめます。どんな廃墟があるのでしょうか?
世界文化遺産「軍艦島」
長崎県長崎市に属する「軍艦島」は、その姿が戦艦土佐に似ていたことからそう呼ばれています。かつて海底炭鉱として栄えたのち、1974年に閉山しており、現在は無人島です。島内に残る鉄筋コンクリート造のアパート等が廃墟と化しており、町がそのまま朽ちた景観は廃墟が好きな方はもちろん、多くの観光客が訪れています。「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産として世界文化遺産に登録され、一層注目が集まっています。
軍艦島へは上陸できる?
軍艦島へ行くには定められたツアーへの参加が必須です。現在は台風の影響で軍艦島の見学施設の大部分が破損してしまったことから上陸が禁止されていますが、周遊ツアーは行われているので船上から眺めましょう!
ツアー会社は全部で5社あり、全て長崎港から出ています。
- 住所
- 長崎県長崎市高島町
3本の巨大な塔がそびえる「針尾無線塔」
遠目からでも目立つ3本の塔が「針尾無線塔」です。大正11年に完成し、平成9年まで海上保安庁の電波塔として使われており、現在は重要文化財に指定されています。高さ約136m、直径12mの無機質なコンクリート造が3本、300mの正三角形の頂点に建っています。真珠湾攻撃の合図として今に伝わる「ニイタカヤマノボレ1208」の暗号文の中継にも使われたとか。
針尾無線塔への行き方や、見学の注意点は?
針尾無線塔へ行くには車の利用がおすすめです。佐世保大塔I.C.より約20分、ハウステンボスからだと約15分です。公共交通機関を利用する場合は、佐世保駅から西肥バスに乗り高畑で下車後、徒歩約30分です。
また針尾無線は3本中、2号塔の見学は不可、1号塔は外からの見学のみ、3号塔は内部見学ができます。駐車場の近くに門衛所を復元した見学者受付があるので、現地で直接申し込んでください。
◎針尾無線塔の見学受付
<時間>9:00~12:00/13:00~16:00
- 住所
- 長崎県佐世保市針尾中町750
- 電話番号
- 0956-58-2718
第二の軍艦島の呼び声高い「池島」
軍艦島が脚光を浴びたあとで、同じように島全体が廃墟になっていると話題になったのが、こちらの「池島」です。一部エリアでは現在でも居住者がいるので道路が舗装されており、比較的自由に観光できるのが魅力のひとつです。
池島を訪れたらぜひ体験したいのが、トロッコに乗って坑内を探検できる坑内体験です。模擬運転や機器の操作体験など、なかなかできない体験ができます。
池島への行き方は?
池島へは佐世保港、瀬戸港、神浦港からそれぞれ池島港への船が出ています。瀬戸港、神浦港からはフェリーも運航しているので、車を乗せて行けますよ。
島内は歩いて回れる広さですが、レンタサイクルもあります。
ご紹介した廃墟は比較的簡単に見学することができますが、立ち入り禁止区域や、危険な場所、貴重な文化財等があります。
見学する際は、ルールやガイドの案内を守って楽しんでください。
この記事は2016年6月15日に公開されたものを編集したものです。
※情報は記事公開日時点のものになります。