世界遺産や城下町など魅力あふれる「萩・津和野」へ出かけよう! 観光モデルコースをご紹介!
萩・津和野といえば、山陰地方を代表する人気観光スポット。山口県萩市には「松下村塾」や「萩反射炉」などの歴史的世界遺産、島根県津和野町には「津和野城下町」や「太皷谷稲成神社」などの“山陰の小京都”と呼ばれる美しい町並みや建造物があります。今回は、萩・津和野の人気観光スポットやおすすめのモデルコースをご紹介します。
目次
「傘みくじ」が可愛い! 松陰神社で運を“開こう”
「松陰神社」は、1907年に吉田松陰を祭神として建立された神社で、設立にあたっては、松下村塾の門下生である伊藤博文らが尽力しました。敷地内には、その伊藤博文たちが学んだ「松下村塾」をはじめ、吉田松陰の生涯を70体あまりの蝋人形で20場面にわたって表現した「吉田松陰歴史館」があります。このほか、吉田松陰の貴重な遺品の数々を収蔵する、松陰神社の宝物殿である「至誠館」も見逃せません。これらを巡れば、活気に満ちた幕末の時代に想いを馳せることができます。
松陰神社といえば、学業成就に関するお守りを授与できますが、「傘が開く」と「運が開く」をかけた「傘みくじ」が大人気です。手のひらほどの傘を開くと、ありがたい言葉が綴られています。ピンクや水色などのカラフルな見た目も、女子の心を引きつけています。松陰神社へは、萩石見空港から車で約1時間。津和野方面から電車の場合はJR東萩駅が最寄駅で、駅から徒歩約20分、タクシーなら約5分で到着です。
萩城下町でインスタ映えする通りを散策しながら名物スイーツに舌鼓
「萩城下町」は、旧萩城の外堀から広がる城下町で、現在でも江戸の雰囲気を色濃く残しています。その中でも、「日本の道百選」に選ばれる菊屋横町は、美しい白壁となまこ壁が続く通りとして知られています。また、黒板張りの塀が続く「江戸屋横丁」には、桂太郎(木戸孝允)の旧宅や、幼い頃の高杉晋作や伊藤博文が遊んだとされる木馬を収蔵する「円政寺」があります。いづれの通りも、思わず写真に収めたくなるほどインスタ映えすること間違いなし。
萩に来たら、名産の夏みかんを使ったスイーツを味わいましょう。光圀本店の名物「夏蜜柑丸漬」や、夏みかんの果肉が入った「夏みかんゼリー」、夏みかんの香りが口の中いっぱいに広がる「夏みかんソフト」など、萩ならではのスイーツが楽しまめす。松陰神社から萩城下町へは車で約10分、JR東萩駅からも車で約10分ほどの距離です。「萩循環まぁーるバス」なら、市役所前で下車して徒歩約10分で萩城下町へ。1乗車100円で萩の主な観光名所を巡ることができて便利です。
萩城跡は萩市街を一望できるおすすめ絶景ポイント
「萩城」は長州藩の毛利元就が、1604年に萩に築城した城です。指月山麓にあることから「指月城」とも呼ばれています。明治になって天守閣をはじめとする建築物が解体されてしまいましたが、石垣や塀の一部は残され「萩城跡指月公園」となっています。園内には城こそありませんが、かつての天守跡や茶室、書院などが見られ、当時の城の厳かな佇まいがを偲ばせます。
日本海のすぐそばにある標高143mの指月山からの眺めは、まさに萩を代表する絶景ポイント!どこまでも広がる美しい日本海を眺めていると時間が経つのを忘れてしまいそうです。ここ萩城跡は、先ほどの城下町エリアから徒歩約15分ほどのところにあります。松陰神社と合わせて巡りたい、萩の定番観光スポットです。
そのほかにも「萩反射炉」や「秋吉台」など魅力的な観光スポット満載
山口県には、これまでご紹介した場所の他にも、その周辺地域で一度は訪れたい観光スポットがあります。中でも、萩市内にある「萩反射炉」は、2015年7月に「松下村塾」「萩城下町」とともに、「明治日本の産業革命遺産」世界遺産に登録された観光スポット。1856年、萩藩により鉄製の大砲鋳造に必要な金属を溶解するためにつくられました。
また、萩市内から長門方面へ車で1時間ほどの場所にある「元乃隅(もとのすみ)神社」は、1985年、地元漁師の枕元に現れた白い狐のお告げにより建立されたと伝えられる神社です。とりわけ、123にも及ぶ朱色の鳥居が立ち並ぶ光景は壮観で、その長さは100mを超えます。高さ6mの大鳥居にある、“日本一入れにくい賽銭箱”も話題の一つです。
同じく萩市内から宇部方面へ車で40分ほどの場所にある「秋吉台」は、1955年に国定公園に指定された、日本最大のカルスト台地として有名な観光スポットです。その秋吉台の地下に広がる鍾乳洞「秋芳洞(あきよしどう)」も見逃せません。約1kmの整備された観光路で、現実ばなれした不思議な光景を目の当たりにできます。
山陰の小京都「津和野城下町」で身も心も癒されよう
“山陰の小京都”と呼ばれる「津和野城下町」は、京都を思わせるような日本情緒に溢れた山間の町です。中でも、町の中心にある「殿町通り」は、往時の面影を色濃く残す観光スポットとして知られています。通りの両側には美しい白壁の街並みが続いており、通りに沿って流れる掘割には大小300〜500匹もの美しい鯉が泳いでいます。その他にも、「藩校養老跡」「津和野藩家老多胡家表門」「郡庁跡」などの多くの史跡が見られます。津和野城下町の最寄駅はJR津和野駅で、駅から津和野城下町まで徒歩約10分です。また、津和野駅はJR新山口駅から出ている「SLやまぐち号」の終着駅でもあるので旅の始まりを津和野にし、そこから萩方面を目指すのもおすすめです。
SLが走る津和野の町を「津和野城跡」から一望
「津和野城跡」は、鎌倉時代に吉見頼行(よしみよりゆき)が蒙古の襲来に備え、約30年の歳月をかけて完成させた城です。別名「三本松城」とも呼ばれています。現在は、萩城と同じく、天守閣などの建物は残ってはいませんが、立派に組まれた石垣を見ることができます。津和野駅から津和野城跡までは、徒歩約40分ほどの距離。それでも、美しい町並みを楽しみながら散策すれば、いつの間にやら津和野城跡のリフト乗り場にたどり着きます。標高370mにある津和野城跡へは登山道で登れますが、リフトを使えばあっという間に山頂のリフト降り場へ。リフト降り場から天守までは徒歩約15分。天気が良ければ津和野の町並みが一望でき、SLが走るのどかな風景を楽しめます。
- 観光リフト営業時間
- 9:00~16:30
- 観光リフト定休日
- 12月1日~2月末は土日祝日のみ運行(ただし1月1日~1月5日は運行) ※臨時休業有り
- 電話番号
- 0856-72-1771(津和野町観光協会)
- HP
- 津和野城跡
朱色の千本鳥居が美しい「太皷谷稲成神社」をお参り
「太皷谷稲成(たいこだにいなり)神社」は、1773年、津和野藩7代藩主の亀井矩貞(のりさだ)により、京都の伏見稲荷大社から分霊された神社です。その、伏見稲荷大社同様、鮮やかな朱色の千本鳥居で知られていて、木々の緑色との美しいコントラストに思わず目を奪われます。島根県内での参拝者数はあの出雲大社に次ぐ2番目の多さを誇るほど、多くの人々に親しまれています。石段を登った境内の上からは、山陰の小京都と呼ばれる津和野の美しい町並みを一望できます。太皷谷稲成神社へは、先ほどの津和野城下のリフト乗り場から徒歩約10分です。
萩から巡るか津和野から回るかはあなたのお好み次第
萩・津和野の旅を楽しむなら、萩から行くルートと津和野から行くルートの2つがあります。萩から行く場合は、「萩石見空港」からバスでJR益田駅に行き電車でJR東萩駅へ。「山口宇部空港」から行く場合は、徒歩でJR草江駅に行きJR新山口駅経由でJR東萩駅に行けます。
津和野から行く場合には、「萩石見空港」からバスでJR益田駅へ行き電車でJR津和野駅へ。「山口宇部空港」からは、バスでJR新山口駅に行き電車でJR津和野駅に到着です。「JR新山口駅」からなら電車でJR津和野駅に行けます。JR東萩駅とJR津和野駅の間は、電車で約2時間あまりで到着です。もちろん、それぞれのルートは車でも便利に回れます。ちなみに、空路で山陰地方に行くなら「山口宇部空港」の方が「萩石見空港」よりも便の数が多いのでおすすめです。
萩と津和野、どちらから巡るかは、それぞれのお好み次第。このほか、各旅行会社で案内する、萩・津和野をめぐるツアーがあるので、そちらも検討してみてはいかがでしょうか。
山口県萩市と島根県津和野町には、山陰を代表する魅力的な観光スポットがたくさん。萩には、幕末の歴史に触れられる「松陰神社」や美しい町並みが広がる「萩城下町」、津和野には山陰の小京都の「津和野城下町」や千本鳥居が美しい「太皷谷稲成神社」があります。萩、津和野、どちらから巡るかはあなたのお好み次第。ぜひ、忘れられない旅の思い出を作りに出かけてみてくださいね!
津和野町観光協会 松島様よりコメントをいただきました!
江戸時代の情趣を現代に色濃く遺す「山陰の小京都・津和野」は日本五大稲荷に数えられる太皷谷稲成神社や、「流鏑馬」「鷺舞」等の年中行事など、見どころが盛りだくさんです。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
HP:(一社)津和野町観光協会ホームページ 【ゆ〜うにしんさい】
※情報は記事公開日時点のものになります。