日本百景のひとつ・岩手県「猊鼻渓」で四季折々の渓谷の美しさを舟下りで堪能しよう。

岩手県の砂鉄川沿い約2kmに渡る渓谷「猊鼻渓(げいびけい)」は、その特異な自然景観から史跡名勝天然記念物や日本百景に選定されていて、川岸には高さ100mにも及ぶ絶壁の奇岩怪岩がそびえ立っています。

猊鼻渓を堪能するなら「舟下り」をしよう

猊鼻渓舟下り
猊鼻渓舟下り

猊鼻渓を楽しむなら、何といっても「舟下り」がおすすめです。両脇にそびえる高さ100mの岸壁と木々が迫り、まさに深山幽谷といった風景が楽しめます。約1時間半かけて往復するのでゆっくりと眺められ、折返し地点では一度舟を降り、渓谷の名前の由来となった岩、獅子ヶ鼻(猊=獅子)の断崖を間近で見られます。

四季折々に移ろう猊鼻渓の美しい風景

猊鼻渓舟下り
猊鼻渓舟下り
撮影:BUD International

春は桜や藤の花が咲き乱れ、夏はみずみずしい緑に包まれます。秋には木々が紅葉し、その鮮やかな色彩が水面に映る様子もまた趣があります。新緑の時期にはお茶をいただける「お茶会舟」や、中秋の名月を楽しむ「お月見舟」など優雅な季節限定の舟も運航されていて、旅情をそそります。
雪化粧に覆われる冬には、まるで水墨画のような風景に出会えます。12~2月には屋根付き舟にこたつがあるので、防寒対策もばっちり! 釜飯やアツアツの鍋を食べながら楽しむプランも用意されています。
舟下りというと季節が限定されそうなイメージですが、年間を通して楽しめる工夫がされているのが猊鼻渓のみどころです。

個性豊かな船頭さんとのコミュニケーションも魅力!

猊鼻渓舟下り
猊鼻渓舟下り

舟下りは船頭さんが竿1本で舟を操作しガイドしてくれ、どの船頭さんも気さくでお話がとても上手です。見どころの説明はもちろん、草花や、山の暮らしのこと、おすすめの温泉、周囲の穴場スポットなど、いろいろなことを説明してくれます。ユーモアがたっぷりな楽しい地元の小話で盛り上げてくれるのが楽しいですよ。
注目は、船旅のクライマックスに船頭さんが歌う民謡「げいび追分」です。明治時代から歌われてきた民謡で穏やかなせせらぎの中、岩肌に歌声が響きわたります。個性が豊かな船頭さんの案内と美しい歌声に、猊鼻渓の景色が一層印象深くなることでしょう。

猊鼻渓で運試しチャレンジ!「運玉」を投げてみよう

猊鼻渓舟下り・運玉
猊鼻渓舟下り・運玉

折り返し地点の三好ヶ丘では運試しができるポイントがあります。「福」「縁」「寿」「愛」「願」「運」「恋」「絆」「禄」「財」と書かれた運玉の中から好きなものを選んで穴に投げ込み、穴に入れば願い事がかなうといわれるもの。ぜひチャレンジしてみましょう!

猊鼻渓へのアクセスは?

東京から行く場合、東北新幹線で一ノ関駅へ行きJR大船渡線に乗り換え、猊鼻渓駅で下車してください。猊鼻渓駅からは徒歩約5分です。

猊鼻渓(げいび観光センター)
住所
岩手県一関市東山町長坂字町467
電話番号
0191-47-2371
舟下り料金
大人(中学生以上)/1,600円、小学生/860円、幼児(3歳以上)/200円
定休日
無 ※荒天時は欠航になることもあります
営業時間
08:30~16:30(季節により異なります)

日本百景のひとつでもある風光明媚な猊鼻渓。豊かな自然と季節を問わず楽しめる舟下りが魅力的な景勝地へ、ぜひ行ってみてください。

この記事は2018年6月19日に公開されたものを編集したものです。

 

※情報は記事公開日時点のものになります。