レトロなのに新しいタイルの世界。岐阜県の多治見市モザイクタイルミュージアムに行こう!

岐阜県の多治見市は美濃焼に代表される焼き物の町であり、施釉(せゆう)磁器モザイクタイル発祥の地として全国一の生産量を誇っています。タイルと聞くと、水回りに施されている印象がありますが、「多治見市モザイクタイルミュージアム」ではタイルが創りだすアートの世界に触れられるんです。歴史あるタイルコレクションをはじめ、モダンでスタイリッシュなタイルなど様々な作品がありますよ! タイルの原料が採れる「粘土山」をモチーフにした外観も素敵なので、フォトスポットとしてもおすすめです。

タイルの貴重な作品から歴史を学ぼう

多治見市モザイクタイルミュージアム 多治見市モザイクタイルミュージアム ©HAYASHI Masashi
多治見市モザイクタイルミュージアム 多治見市モザイクタイルミュージアム ©Akitsugu Kojima
写真提供:多治見モザイクタイルミュージアム

館内は4つのフロアに分かれていて、2階から4階にかけて3つの展示室があります。4階はミュージアムの設計を手掛けた建築家、藤森照信(ふじもりてるのぶ)氏がセレクトしたモザイクタイル作品が並ぶ展示室、3階はタイルの製造過程や歴史について学べるほか、企画展示室があります。

多治見市モザイクタイルミュージアム モザイクタイルの洗い場
多治見市モザイクタイルミュージアム モザイクタイルの洗い場
写真提供:多治見モザイクタイルミュージアム

笠原町の有志の方々が、かつて市内外にたくさんあったタイル貼りの製品を建物の改修や取り壊しの際に収集してきたことにより、今でも風呂桶や洗面など当時の貴重な資料が見られます。
また2階の展示室では最新のタイル情報を調べられます。こちらにいるコンシェルジュには、家を建てる時やリフォーム時のタイルに関する相談ができるそう。購入予定がなくても実物を見て触れられますよ。

体験工房や昭和タイルの詰め放題にチャレンジ

多治見市モザイクタイルミュージアム 体験工房
多治見市モザイクタイルミュージアム 体験工房
写真提供:多治見モザイクタイルミュージアム

作品の鑑賞後は、1階にある体験工房で工作を楽しんでみてください。予約無し・ワンコインで気軽に体験できるオリジナル小物作りがおすすめです。フォトフレームやハンガーなどから好きな小物を選び、お好きなタイルを貼り付けて、世界で一つだけの作品が作れます。約30分で出来るので、ぜひチャレンジしてくださいね。

併設のミュージアムショップでは、オリジナル商品をはじめ地元タイルメーカーの商品が豊富にそろっています。鍋敷きやアクセサリーなど、お土産用はもちろん自分用にも欲しくなっちゃいますね。特に注目なのがタイルの詰め放題! たくさん持ち帰って小物に貼ってもいいですし、インテリアとして飾るのも素敵ですよ。

多治見市モザイクタイルミュージアムへのアクセスは?

多治見市モザイクタイルミュージアム 多治見市モザイクタイルミュージアム ©HAYASHI Masashi
多治見市モザイクタイルミュージアム 多治見市モザイクタイルミュージアム ©Akitsugu Kojima
写真提供:多治見モザイクタイルミュージアム

公共交通機関を利用する場合、まずは名古屋へ向かいましょう。名古屋駅からJRの特急または快速で約20分の多治見駅で下車後、南口から出ている路線バス 東草口行きまたは羽根行きに乗り換えて「モザイクタイルミュージアム」で降りてください。
車の場合は多治見I.C.から一般道を通り、約25分で着きます。

多治見市モザイクタイルミュージアム
住所
岐阜県多治見市笠原町2082-5
電話番号
0572-43-5101
開館時間
9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日
月曜日(休日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日
観覧料(3・4階)
大人/310円、高校生以下/無料
※企画展は別料金

伝統美とモダンが共存するモザイクタイルの世界。インテリアに留まらない、アートな世界を感じる旅へ出かけてみませんか?

この記事は2018年9月26日に公開されたものを編集したものです。

 

※情報は記事公開日時点のものになります。