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陶板でできた名画が並ぶ!! 徳島県「大塚国際美術館」でアートを満喫しよう!

美術館というと、薄暗い中で静かに美術品を鑑賞するものです。名画を人混みの中で何とか背伸びして、ちらっと一瞬だけやっと見れた…ということもあります。しかし、そんな美術館のイメージを覆す、ちょっと風変わりな美術館が徳島県にあります。それが「大塚国際美術館」です。

大塚国際美術館の魅力とは?

《真珠の耳飾りの少女》 《真珠の耳飾りの少女》
《真珠の耳飾りの少女》 《真珠の耳飾りの少女》
フェルメールギャラリー フェルメールギャラリー
写真提供:大塚国際美術館
写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです

大塚国際美術館の魅力はなんといっても、鑑賞するだけにとどまらず、作品の多くが手の届く位置に展示されていることです。作品を間近に見られるので、作品の持つ迫力を存分に楽しめます。
そして館内では記念撮影もできます。ストロボ、フラッシュ、三脚は使用できませんが、全ての展示作品を撮影できます。お気に入りの作品や有名な作品を撮影するのはもちろん、名画と並んで記念撮影も撮れるので、フォトジェニックスポットとしても注目です。
2019年にはフェルメールの作品を展示している“フェルメールギャラリー”に2点が追加で展示され、8作品が一堂に会しているので必見です。

大塚国際美術館で鑑賞できる名画

こちらには、世界26カ国、190を超える美術館が所蔵する西洋絵画を再現した“陶板名画”が展示されています。展示室は地下3階から地上2階の5つのフロアに分かれていて、所蔵数は1,000点以上あります。古代壁画から現代絵画に至る、世界中の名作を陶板で原寸大に再現されています。

地下3階「古代~中世」「環境展示」のおすすめ

《エル・グレコの祭壇衝立復元》
《エル・グレコの祭壇衝立復元》
写真提供:大塚国際美術館
写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです

地下3階の古代~中世の展示および環境展示で注目なのが《エル・グレコの祭壇衝立復元》です。スペインを代表する画家エル・グレコの作品を復元していて、オリジナルの衝立はナポレオン戦争で破壊され幻となりましたが、綿密な調査から推定復元されました。
現在、作品はスペインとルーマニアに所蔵されているため、全てそろって鑑賞できるのは、世界でもここしかありません。貴重な体験ができます。

地下2階「ルネサンス~バロック」のおすすめ

《最後の晩餐》修復前・修復後
《最後の晩餐》修復前・修復後
写真提供:大塚国際美術館

地下2階のルネサンス~バロックの展示室には、誰もが知る名作が並びます。ボッティチェッリの《ヴィーナスの誕生》やレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》などがあり、《最後の晩餐》は、修復前と修復後の作品2つが向かい合っていて、見比べられます。

地下1階「バロック~近代」のおすすめ

《ヒマワリ》 《ヒマワリ》
7つのヒマワリ 7つのヒマワリ
写真提供:大塚国際美術館
写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです

地下1階のバロック~近代の展示室には、ドラクロワの《民衆を導く自由の女神》やムンクの《叫び》、そして世界各地の美術館に所蔵されるゴッホの花瓶の《ヒマワリ》は7つ全てが並べられていて、一緒に鑑賞できます。かつて日本にありながらも戦禍によって焼失した幻の「ヒマワリ」を含む世界中の名画を一度に楽しめるのは、大塚国際美術館ならではの体験です。

礼拝堂や聖堂を丸ごと再現

スクロヴェーニ礼拝堂
スクロヴェーニ礼拝堂
写真提供:大塚国際美術館
写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです

大塚国際美術館では精巧に再現された作品を楽しめるだけでなく、現地さながらの空間を楽しめるのも魅力です。館内で一番の見どころが、バチカンにある「システィーナ礼拝堂」の天井画および壁画の再現です。オリジナルはルネサンス期のイタリアを代表する芸術家ミケランジェロの作品で、旧約聖書の“創世記”に登場する9つの場面を描いた天井画や新約聖書の「最後の審判」を描いた壁画は、フレスコ画です。色彩豊かな天井画や壁画に囲まれた空間は荘厳かつ神秘的で、まるで現地を訪れたような気持ちにさせてくれます。
他にも、トルコのカッパドキアにある「聖テオドール聖堂」や、イタリアのパドヴァにある「スクロヴェーニ礼拝堂」が再現されています。

こだわり抜かれたカフェも必見!

カフェ フィンセント カフェ フィンセント
アルルのゴッホの部屋 撮影コーナー アルルのゴッホの部屋 撮影コーナー
ゴッホの大きな黄色いプリン ゴッホの大きな黄色いプリン
季節野菜のスープとヒマワリサラダ 季節野菜のスープとヒマワリサラダ
写真提供:大塚国際美術館

館内には展示室のほかに、庭園を眺められるレストランや、ゴッホをテーマとしたカフェが併設されているので、歩き疲れてひと休みしたい時に利用してみてください。モネの《大睡蓮》は原寸サイズで見られるだけでなく、自然光の下で見てほしいというモネの願いを叶えた空間で鑑賞ができます。また、隣接するカフェ・ド・ジヴェルニーでは、鳴門の景色を眺めながらティータイムを過ごせます。

大塚国際美術館の成り立ち

モネの《大睡蓮》
モネの《大睡蓮》
写真提供:大塚国際美術館

1998年に開館した大塚国際美術館は、オロナミンCやポカリスエットで知られる大塚グループの創立75周年記念事業として創業の地である徳島県鳴門市に設立されました。延床面積は約3万m²と、美術館としては国内最大級の常設展示スペースを誇り、全部の展示室を回ると距離にして約4kmにもなるという、見ごたえたっぷりの美術館です。
さまざまな視点や鑑賞方法を体験できるので、どなたでも楽しめます。

高い入場料でも人気の理由は?

大塚国際美術館の入館料は一般で3,300円と、日本の美術館の中ではかなり高額ですが、それでいて2018年度には年間約42万人が訪れた人気の理由は何なのでしょうか。

制作過程 美術館視察 制作過程 美術館視察
制作過程 色分解 制作過程 色分解
制作過程 転写貼り 制作過程 転写貼り
写真提供:大塚オーミ陶業株式会社

それはやはり、古代から現代に至る世界中の名画を再現した陶板名画の完成度の高さです。館内の展示品は大塚グループのひとつ、大塚オーミ陶業株式会社が開発した特殊技術を使って制作された陶板名画で、2,000年以上も変わらない色と形が保てます。どの陶板名画も原画を忠実に再現しているので、筆づかいまで感じることができます。

制作過程 レタッチ 制作過程 レタッチ
制作過程 焼成 制作過程 焼成
制作過程 検査 制作過程 検査
写真提供:大塚オーミ陶業株式会社

時には作品の選定委員と大塚オーミ陶業の社員が自ら原画の所蔵元を訪ね、採寸はもちろん細かな傷の有無の確認、文献を調べたり専門家にインタビューすることもあります。陶板名画が出来た後は、監修の方や原画を所有されている方などに検品をしていただいているので、言わば“お墨付き”です。これだけのこだわりが詰まった展示は、なかなか見ることができません。

大塚国際美術館へのアクセス

大塚国際美術館
大塚国際美術館
写真提供:大塚国際美術館

徳島市の中心から美術館へのアクセスは、車で行く場合は徳島自動車道を経由して神戸淡路鳴門自動車道 鳴門北I.C.から約3分です。
公共交通機関を利用する場合は、徳島駅から鳴門公園行きのバスに乗車し約52分の大塚国際美術館前で降りましょう。
また伊丹空港や梅田、JR神戸駅南口などから美術館行きの高速バスも出ています。

大塚国際美術館
住所
徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
開館時間
9:30~17:00(入館券の販売は16:00まで)
休館日
月曜(祝日の場合は翌日、8月は無休) ※1月は連続休館あり、その他特別休館日あり
入館料(通常)
一般/3,300円、大学生/2,200円、小・中・高校生/550円
入館料(前売り)
一般/3,160円、大学生/2,140円、小中高生/530円
電話番号
088-687-3737
HP
https://o-museum.or.jp/

鑑賞時間は人によって異なりますが、じっくり見るのであれば最低でも半日ほどかかります。世界中の名作を一堂に見られる機会はなかなかないので、時間にゆとりを持ってゆっくりと鑑賞してくださいね。

この記事は2019年1月28日に公開されたものを編集したものです。

※情報は記事公開日時点のものになります。