世界最高峰ワイン「ロマネコンティ」の畑でぶどうを食べてみた!
世界最高峰の高級ワインとして有名な、フランス、ブルゴーニュ地方ロマネ村で作られるロマネコンティ。あまりに高価なため一般人はなかなかお目にかかれません。“飲むよりも語られるワイン”とも言われています。日本での最高額は、な、なんと10億円!えー、ケタ間違ってませんよね?(笑)
お値段10億円って本当なの??
「Wine Luvs」というサイトに出品されている10億円のワインは、1945年ロマネコンティの3リットルボトル「ジェロボアム3000ml」。1945年が当たり年で、さらに600本しか作られなかったという希少価値から付いた価格ではありますが、まさに世界最高峰!1口飲んでウン百万円なんて、庶民には全く無縁のワインですよね。
ロマネコンティのぶどう畑はこんなところです!
そんな10億円のワインを生み出すロマネコンティのぶどう畑って興味ありませんか?私はフランスでブルゴーニュ地方に行く機会があり、実際にロマネコンティの畑を訪れてみました!広大な土地に広がる一面のぶどう畑の中に、紛れるようにして「ロマネコンティ」と書かれた標識のある畑を発見!それは思っていたよりも小さな畑で、見渡せる程度でしかありません。ワイン畑は約1.8ヘクタール。東京ドームの半分にも満たない面積で、この畑から生産されるワインは毎年6,000本ほど。この限られた本数を世界中の人で取り合うので、値段がどんどん上昇してしまうのです。その割にワイン畑はオープンで、一般の人も自由に立ち入ることができます。世界一の高級ワインの畑がこんなに無防備で大丈夫?と、荒らされたりしないのか心配になってしまいます。
最近はワイン好きの観光客がよくこの畑を訪れるようになったので、以前はもっと大きく目立つものだったロマネコンティの看板が、現在は小さく分かりにくいものに作り替えられています。穏やかな畑が観光地化することを避けるためなのかもしれません。
ロマネコンティのぶどうのお味は…?
積み残しのぶどうが残っていたので、1粒いただきました♪さて、そのお味は……想像以上に美味しい!瑞々しくて、甘みと酸味のバランスが絶妙なんです。一般的にワイン用のぶどうは、そのまま食べると渋みが強く美味しくないといわれていますが、ロマネコンティに使用されるピノノワール種は、そのままでも旨味がとても強い。さすが超一級品ロマネコンティの元になってるぶどう。実はロマネコンティのワインを飲んだことのない私ですが、深みのある美味しいワインの想像が広がりました。
タン・ベルデュ通りを隔てた数メートル先にはすぐに別の畑が広がっているのですが、この畑からはロマネコンティは生まれません。こんな至近距離で作られているのに全く価値が違うというのが不思議です。あちこちの畑で積み残しぶどうをいただいてみたのですが、やはり少しづつ味が違うんですよね。ぶどう作りがいかに繊細で、少しの土壌の違いが美味しさを左右するかを感じました。
ああ、こうなるとどうしても本物のロマネコンティが飲みたい!最低価格では1本30万円からあるそうですが、どなたかがご馳走してくださるのを一生待つしかありません(笑)。畑周辺にも試飲できるようなワイナリーはなく、現地ですら飲むのは難しいロマネコンティ。ぶどう畑には誰でも入ることができるので、ワイン好きなら世界一のワイン畑を一度自分の目で確かめてみてはいかがですか?
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