大分県の観光スポット・別府地獄めぐりでユニークな温泉風景を楽しもう!
日本有数の温泉地である大分県別府の鉄輪(かんなわ)地区には、1000年以上昔から噴気、熱泥、熱湯が噴出する「地獄」と呼ばれる場所があり、現在では景勝地として多くの観光客でにぎわっています。「海」「血の池」「龍巻」「白池」「鬼石坊主」「鬼山」「かまど」とユニークな名前のついた7つの地獄がある別府地獄めぐりを体験してみませんか?
7つの地獄の中でも特に「海」「血の池」「龍巻」「白池」の4地獄は国の名勝に指定されている場所です。それぞれの特徴をご紹介します。
目次
別府地獄の中で一番大きな「海地獄」
湯の色が海を思わせるコバルトブルーに見えることからその名が付けられました。温泉成分に硫酸鉄を多く溶解しているため、青く見えます。天気が良い日は空の色と重なってより青く見え、地獄という名がふさわしくないような美しさです。泉温は約98度とかなりの高温で、いつもモクモクと湯気が上がっており、竿にぶら下がったかごの中で温泉たまごが作られています。また、暖かい季節になると、名物の熱帯性睡蓮とアマゾン原産の大鬼蓮が観賞できます。睡蓮の花は早朝に咲くので、午前中に行くのがおすすめですよ。
日本最古の天然地獄である「血の池地獄」
酸化鉄を含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積するため池一面が赤く染まった地獄です。この赤い熱泥で皮膚病薬を作ったり、布や家の柱などの染料に使っていたりしたそうです。
血の池地獄は奈良時代に「赤湯泉」の名前で記録が残っており、地獄として日本最古のものとされています。
ひときわ目立つ間欠泉「龍巻地獄」
こちらは30~40分間隔で吹き出す間欠泉です。豪快に噴き出した熱水は、安全のため屋根でせき止められていますが、実際は50メートルの高さまで噴き出す力があるとか。他の地獄とはひと味違う風景を見ることができます。
青白く色がうつろう不思議な「白池地獄」
こちらは無色透明の湯ながら、池に落ちると温度と圧力の低下により青白く色が変化するという不思議な現象が見られます。温泉熱を利用した熱帯魚館があり、アマゾンに生息する巨大ピラルクやピラニアなどの珍しい熱帯魚を見ることができます。
気軽に足湯を楽しもう!!
地獄を見たらぜひ、足湯も楽しみましょう。 「海」、「血の池」、「かまど」、「鬼石坊主」の4つの地獄には足湯があり、源泉かけ流しのお湯を楽しむことができます。
また、鬼石坊主地獄には、内湯、家族風呂や露天風呂、展望風呂などがそろう温泉施設「鬼石の湯」があります。シャンプーなどの備品はそろっていますし、タオルの販売もしていますので手ぶらで来ても入浴できますよ。
- 住所
- 大分県別府市鉄輪559-1
- 電話番号
- 0977-27-6656
- 営業時間
- 10:00~22:00(21:30受付終了)
- 定休日
- 第1火曜日
- 入湯料
- 大人/620円、小学生/300円、幼児/200円、家族風呂/2,000円(4名まで・60分)
地獄名物とおすすめのお土産は?
各地獄のショップにはさまざまな地獄名物が販売されています。中でも人気なのが濃厚な味の「地獄蒸し」プリンです。また、海地獄の98℃の源泉で茹でた温泉たまごもおすすめです。かまど地獄の蒸気で蒸した温泉たまごもありますので、ふたつを食べ比べてみるのも面白いかもしれません。そのほか、海地獄の成分を粉末にしたコバルトブルーの入浴剤や血の池地獄から湧き出る粘土から作られた皮膚病用の軟膏、「毎日が地獄です」というユニークなキャッチフレーズがデザインされたTシャツなどの面白グッズもあります。ぜひ、探してみてくださいね。
「地獄めぐり」へのアクセスはバスが便利
7つの地獄は別府駅からやや離れた鉄輪・亀川エリアに点在しています。地獄めぐりをするには別府の路線バス・亀の井バスの利用が便利です。海地獄や白池地獄がある鉄輪エリアへはJR別府駅西口から亀の井バス2・5・24番鉄輪行きで約20分、バス停「海地獄前」もしくは「鉄輪」で下車、血の池地獄と龍巻地獄は亀川エリアにありますので、鉄輪から16番のバスで「血の池地獄前」で下車します。逆回りで訪れる際は、血の池地獄から鉄輪へと向かうバスは26番です。ご注意ください。
- 住所
- 大分県別府市鉄輪559-1
- 電話番号
- 0977-66-1577
- 営業時間
- 08:00~17:00 (年中無休)
- 入場料
- 大人/2,000円 高校生/1,350円 中学生/1,000円 小学生/900円
※7ヶ所の地獄(海・血の池・龍巻・白池・鬼石坊主・鬼山・かまど)共通観覧券。2日間有効。各地獄 1回入場可。
地獄めぐりは“温泉天国”別府観光の醍醐味です!! ぜひ周辺に旅行に行く際は訪れてみてくださいね。
この記事は2018年8月19日に公開されたものを編集したものです。
※情報は記事公開日時点のものになります。