鹿児島県長島町の観光スポット10選!! 道の駅やデートにぴったりな絶景をご紹介

映画『夕陽のあと』の舞台、鹿児島県出水郡長島町は県の北西部に位置する23もの島々からなる美しい自然に恵まれた町です。八代海と東シナ海に面し温暖で過ごしやすい気候の中、人々が穏やかに暮らしています。
この記事では、鹿児島県出水郡長島町の観光スポットをご紹介します。ぜひ、長島町観光の参考にしてくださいね。

鹿児島県出水郡長島町とは？

鹿児島県出水郡長島町は、県の北西部に位置する町です。
八代海に浮かぶ大小23の島々によって構成されていることから「長島大陸」と呼ばれているほか、小浜古墳群や指江古墳群など200基を超える古墳群があり「古墳の島」とも言われています。

産業は農業と漁業が中心で馬鈴薯（バレイショ）の収穫が盛んなだけでなく、養殖ブリや芋焼酎の生産量日本一を誇っています。また魅力的な観光スポットもたくさんあり、たとえば国道389号線は地域団体による美しい景観づくりなどが評価され「薩摩よりみち風景街道」と呼ばれ、ドライブにはうってつけです。

薩摩松島の景観が望める「針尾公園」と「絶景トイレ」

針尾公園は、“かごしまよかとこ100選”や“長島八景”の1つにも選ばれる景勝地です。かつて、砦が築かれた跡地であり展望台に立って遥か海を望めば、雲仙天草国立公園の絶景を眼下に見渡せます。大小の島々が浮かぶ薩摩松島の景観を、ぜひその目に焼き付けてください。

ちなみに、こちらにあるトイレは「針尾空中トイレ」と呼ばれ、外観の美しさはさることながら内側からも素晴らしい景色を一望できます。まさに、眺望日本一のトイレといっても過言ではありません。

針尾公園へは、黒之瀬戸大橋（長島町側）から車で約20分です。

自然と造形のコラボレーション「上り浜・汐見の段々畑」

鹿児島本土から橋を渡って国道389号線をしばらく北上すると、海岸から山頂に向いて営々と築き上げられた汐見の段々畑が目の前に広がります。ここは、針尾公園と同じく“かごしまよかとこ100選”や“長島八景”の1つとして数えられる景勝地、「上り浜・汐見の段々畑」です。地域の特徴として赤土が豊富なことから、長島町の特産物である馬鈴薯（バレイショ）やサツマイモなどが栽培されています。青空や大海原と、昔から人々が培ってきた造形のコラボレーションを堪能できるおすすめスポットです。

上り浜・汐見の段々畑へは、黒之瀬戸大橋（長島町側）から車で約10分です。

日本三大潮流にも数えられる大小の渦潮が見られる「うずしおパーク」

黒之瀬戸海峡は、八代海と東シナ海との間にある最小幅約330mの海峡です。ここでは潮の満ち引きにより、日本三大潮流にも数えられる大小の渦潮が発生します。「うずしおパーク」はその渦潮の様子を眼下に見られる景勝地で“長島八景”の1つです。ここには、黒之瀬戸海峡の美しい光景を詠んだ大伴旅人や長田王など4人の万葉歌碑があります。美しい景観を眺めていると、先人たちが歌を詠むほど心を揺さぶられたのも頷けます。

うずしおパークは、黒之瀬戸大橋（長島町）沿いです。

天草の島々が見渡せる絶景スポット「行人岳」

“長島八景”の1つ「行人岳」は、長島のほぼ中心に位置する標高約394mの山です。山頂からは天草の島々や獅子島、伊唐島、さらには遠く雲仙岳までもが見渡せる絶景スポットです。江戸時代には修行の場であった行人岳の山頂には、不動明王と蔵王権現がまつられている廟があり、参拝者は大きな鐘をついて家内安全や無病息災を願います。また、毎年2月中頃から3月にかけて出水からシベリアへと旅立つ鶴の北帰行が観察できるため、多くの写真家や観光客でにぎわいます。現在では、車を使って気軽に頂上まで登れることから年間を通して人足が絶えることがありません。

行人岳へは、黒之瀬戸大橋（長島町側）から車で約25分です。

大切な人と出かけたい!! “長島八景”のおすすめデートスポット

“長島八景”のおすすめデートスポットをご紹介します。ぜひ、訪れてみてくださいね。

長島ふうしゃ公園

長島ふうしゃ公園は、大きな風車がそびえ立つ公園です。ここからは東シナ海の大海原を一望でき、さらにそこに沈む美しい夕日を目の当たりにできます。

長島ふうしゃ公園へは、黒之瀬戸大橋（長島町側）から車で約25分です。

長崎鼻灯台公園

長崎鼻灯台公園には、太平洋戦争の空爆を受けた休灯中の5年間を除き1897年から今日まで点灯し続ける歴史ある灯台があります。ここも、灯台の向こうに広がる海に沈む雄大な夕日が眺められます。

長崎鼻灯台公園へは、黒之瀬戸大橋（長島町側）から車で約25分です。

上記の2カ所は、夕暮れ時に多くのカップルたちが訪れる夕日スポットとして知られています。このほか、「赤崎パーキング」や「風車の丘」も、デートにおすすめです。

南国の雰囲気漂う長島「長島ブーゲンビリアの丘」

長島ブーゲンビリアの丘は、色鮮やかなブーゲンビリアを観賞できる施設です。一歩足を踏み入れると、色とりどりのブーゲンビリアが目の前に現れます。その鮮やかな色彩は見事ですが、全身を包み込むような甘い香りが心地よくまるで別世界ようです。また、園内には食事を楽しめるカフェや“花の苗”の直売所があります。

長島ブーゲンビリアの丘へは、黒之瀬戸大橋（長島町側）から車で約25分です。

「道の駅 黒之瀬戸だんだん市場」で長島町の特産品を!!

長島町には「さつま島美人」などの芋焼酎や鹿児島ブランドとして認定された赤土馬鈴薯（バレイショ）のほか、温州みかんや甘夏など全国的にも有名な特産品があります。海産物も豊富で、特に美味しく身のしまったブリは日本一の養殖量を誇っています。それらの特産品を買い求めるには、「道の駅 黒之瀬戸だんだん市場」に足を運びましょう。黒之瀬戸海峡を見下ろせる道の駅の施設内には、上記の特産品をはじめ約40種類の農産物や水産品、加工品などが所狭しと並べられています。また、施設内には長島近海の養殖ブリなどが販売される“いけす”があり、まさに新鮮獲れたての海産物を手に入れられますよ。

道の駅 黒之瀬戸だんだん市場は、黒之瀬戸大橋（長島町）沿いです。

ちょっと足を延ばして「獅子島」や「伊唐島」へ

獅子島

獅子島は、鹿児島県の最北端に位置する島です。この島の最高峰である標高約393mの七郎山の頂上からは四方に広がる八代海や天草の島々、さらに本土の山々のほか遠くは雲仙普賢岳をも一望できます。また、柑橘の島と呼ばれるほど柑橘に恵まれ、甘夏やデコポン、ポンカンなどの栽培が盛んで“柑橘狩り”も楽しめます。

獅子島へは、県道47号線を北上して諸浦島に渡り諸浦港からフェリーで約20分です。

伊唐島

伊唐島は、長島の北東部に位置する周囲約18km、人口300人ほどの八代海に浮かぶ島です。この島では、赤土馬鈴薯（バレイショ）やサツマイモの収穫のほか、豊かな八代海に恵まれた養殖業が盛んに行われています。

伊唐島へは、長島本島と伊唐島を結ぶ全長約675mの伊唐大橋を渡ります。

鹿児島県出水郡長島町へのアクセスは？

最後に、鹿児島市内から長島町へのアクセスをご紹介します。

車

鹿児島空港から：国道504号を八代海方面に進み、途中国道3号と389号を経由。鹿児島本土と長島を結ぶ黒之瀬戸大橋を渡り約1時間50分です。
鹿児島市内から：国道3号線を北上し、国道389号を通り黒之瀬戸大橋を渡り約1時間45分です。

新幹線

九州新幹線出水駅下車、そこからタクシーで約40分または路線バスで約80分です。

鉄道

肥薩おれんじ鉄道阿久根駅下車、そこからタクシーで約20分または路線バスで約30分です。

フェリー

◎天草牛深港から三和フェリーで蔵之元港まで約40分です。
◎天草中田深港から天草フェリーで諸浦港まで約35分（最速）です。
◎獅子島片側港からフェリー海竜で諸浦港まで約20分です。
◎水俣港から獅子島汽船（人のみ）で獅子島幣串港まで約30分です。

いかがでしたか？ 鹿児島県出水郡長島町は、良いところがギュッと凝縮された鹿児島県を代表する観光地です。大自然を目の当たりにできる絶景やデートにぴったりなスポット、特産品を手に入れられる道の駅など、魅力ある場所がたくさんあります。ぜひ、鹿児島旅行のスケジュールに長島町を加えてみてはいかがですか？

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