川面に映る鮮やかな色彩! 秋田の紅葉の名所「抱返り渓谷」の見どころ
抱返り渓谷は全長約10kmの渓谷です。「抱返り」という名前の由来は、人がすれ違う時にお互いに抱きかかえるようにしなければ通れないほど道が狭く険しかったからと言われています。もちろん現在は遊歩道があるので安心して散策できますよ。
目次
抱返り渓谷の見どころ
抱返り渓谷を流れる玉川に沿って遊歩道があります。
崩落などの危険があるため、現在は「回顧(みかえり)の滝」までの約1.5km、徒歩約30分の区間を通行できます。
まずは「抱返神社」で参拝しましょう
遊歩道の入り口のすぐそばに「抱返神社」があります。杉の巨木に囲まれた厳かな雰囲気の神社で、龍神、水神、養蚕の守護神がまつられています。こちらを参拝してから先へ進みましょう。
秋田県で最も古いつり橋「神の岩橋」
抱返神社から少し歩くと見えてくるのが「神の岩橋」です。大正15年に架けられた秋田県で最も古いつり橋で、全長80mあります。橋の上からは渓谷を流れる玉川を見ることができますよ。
また、遠くからこの橋を眺めるのもおすすめです。遊歩道の入り口の手前付近から眺めると、赤いつり橋が渓谷の自然美に映えてフォトジェニックです。
川の流れを押し止めるような「茣蓙の石」
橋を渡って少し歩いていると、上面が平らで、ござを数枚敷けるようなことから「茣蓙(ござ)の石」と名付けられた奇岩が見えます。川の流れを押し止めるような存在感が目を引きますよ。
渓谷随一の景勝地「誓願寺」
遊歩道道なりに歩いていくと、渓谷随一の景勝地と言われる「誓願寺」が現れます。寺という名前がついていますが、建物ではなく眺望の名称です。この周辺は岩壁の間が狭くなっていて、水が淵に流れ込む時に出るあぶくが寺の香の煙のように舞うことからこの名前が付けられたそう。エメラルドグリーンの水の色がとっても神秘的です。
渓谷を代表する滝「回顧の滝」
洞窟を抜けると、「回顧の滝」が見えます。「何度も振り返って見たくなるほど美しい」と言われている、渓谷を代表する滝です。二段になって落下する雄大な姿を見られますよ。
抱返り渓谷の紅葉の見頃いつ?
春から夏にかけては青々と茂る景色ですが、秋は紅葉の美しさが秀逸です。見頃は例年10月上旬から11月上旬にかけてで、この期間中は「抱返り紅葉祭」が開催され、週末を中心にイベントが行われます。
まるでモザイクのような赤や黄の色彩が広がり、青い玉川とのコントラストを楽しめますよ。
抱返り渓谷へのアクセス
公共交通機関で行く場合の最寄り駅はJR神代駅で、車で約5分で入り口付近に到着します。また、角館駅から車で約15分で行けるほか、田沢湖駅から車で約25分です。角館武家屋敷や田沢湖といった観光地と合わせて行けますよ。
- 電話番号
- 0187-43-2111(観光情報センター「フォレイク」)
自然に囲まれた絶景が広がる「抱返り渓谷」。美しい川の流れや紅葉を見ながら、散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
この記事は2018年10月2日に公開されたものを編集したものです。
※情報は記事公開日時点のものになります。