さまざまな泉質が楽しめる宮城県の鳴子温泉郷。湯めぐりチケットでお得に楽しもう!
宮城県大崎市にある「鳴子温泉郷」は1000年を超える歴史を持つ、古くから人気の東北の温泉地です。源義経が兄、頼朝に追われる途中に立ち寄ったという話が残っていたり、『おくのほそ道』で松尾芭蕉が訪れたことでも知られています。そんな長い歴史が息づく鳴子温泉をご紹介します。
目次
さまざまな泉質が楽しめる鳴子温泉郷
鳴子温泉郷にある源泉の数はなんと400本にも及びます。日本温泉協会の定める泉質11種類のうち、鳴子温泉郷には9種類の温泉が集まっているんです。源泉かけ流しの日帰り温泉が多くあるので、温泉が好きな方におすすめの温泉地です。
「湯めぐりチケット」でお得に湯めぐりをしよう
鳴子温泉郷には鳴子、東鳴子、川渡、中山平、鬼首という5つの温泉地があります。それぞれの温泉地で湯めぐりを楽しみたい方におすすめなのが、「湯めぐりチケット」です。チケットには6枚のシールが付いていて、加盟施設ごとに決められた枚数のシールを渡すことで入浴できます。各温泉施設を個別に利用するよりもずっとお得です。シールは発売日より6カ月間有効となっています。
湯めぐりチケットにはこけし手形(コースター)が付いたセットもあります。旅の思い出にいかがですか?
- 販売場所
- 鳴子観光・旅館案内センター
- 料金
- チケットのみ/1,300円、こけし手形付/1,650円
- 有効期限
- 発売日より6カ月
- 電話番号
- 0229-83-3441(鳴子観光・旅館案内センター)
奥州三名湯のひとつ「鳴子温泉」
「鳴子温泉」は、古くから飯坂温泉、秋保温泉とともに“奥州三名湯”の1つに数えられている歴史ある名湯です。5つの温泉からなる鳴子温泉郷の中心で、大型観光ホテルやこけしの店、土産店などがそろっています。駅前にある「早稲田桟敷湯」や、街の御神湯として古くからある「滝の湯」といった長い歴史を持つ共同浴場も健在で、湯治場時代の面影を残しています。
- 住所
- 宮城県大崎市鳴子温泉
- 最寄駅
- 鳴子温泉駅
- 湯めぐりチケット対象施設
- 大江戸温泉物語 ますや、源蔵の湯 鳴子観光ホテル、鳴子ホテル、義経ゆかりの湯 姥乃湯、旅館岡崎荘、扇屋、西多賀旅館、東多賀の湯、ホテルたきしま、大江戸温泉物語 幸雲閣、鳴子パールホテル、ホテル亀屋、旅館弁天閣
歴史を感じる街並みの「東鳴子温泉」
「東鳴子温泉」は、江合(えあい)川沿いに点在する田中、新田中、赤湯、新赤湯の温泉をまとめ、江戸時代中期に開湯した温泉です。かつて仙台藩主伊達家専用の「御殿場」があり、湯の良さから湯治場として栄えました。現在では11軒の旅館が残り、小さいながらも歴史を感じる街並みが魅力です。
- 最寄駅
- 鳴子御殿湯駅
- 湯めぐりチケット対象施設
- 旅館大沼、勘七湯、いさぜん旅館、旅館なんぶ屋、高友旅館、馬場温泉、旅館紅せん、ホテルニューあらお、久田旅館
鳴子温泉郷の中で最も古い「川渡(かわたび)温泉」
「川渡(かわたび)温泉」は、鳴子温泉郷の中で最も古い歴史がある温泉です。鳴子温泉郷の東の入り口にあたり、泉質の種類が豊富な“脚気川渡”の名で知られる名湯です。現在では旅館が6軒残り、湯めぐりのほか、季節ごとの自然を楽しむ散策もおすすめです。特に、春には川沿いに桜が咲き誇り、ライトアップされてとても美しいです。
最も豊富な湯量を誇る「中山平温泉」
大谷川の清流沿いに湧く「中山平温泉」は、鳴子温泉郷の中で最も豊富な湯量を誇る温泉で、5種の源泉が楽しめます。中でもとろりとした肌ざわりの硫黄泉は“うなぎ湯”と呼ばれ、美肌の湯として人気があります。
栗駒国定公園内に位置する「鬼首(おにこうべ)温泉」
「鬼首(おにこうべ)温泉」は他の4カ所とは少し離れた場所にあり、栗駒国定公園内に位置しています。秋田県、岩手県、山形県の県境に近いことから、どことなく秘境の雰囲気も漂う温泉地です。10分間隔で約20mもの高さに噴き上がる間欠泉「鬼首かんけつ泉」が見られることでも有名です。
- 最寄駅
- 鳴子温泉駅より路線バスで約30分
- 湯めぐりチケット対象施設
- とどろき旅館、かむろ荘、旅館元湯、吹上温泉 峯雲閣、ホテルオニコウベ
鳴子温泉郷へのアクセス
鳴子温泉郷へは、仙台から向かうのが便利です。
電車を利用する場合は、仙台から東北新幹線に乗車して約15分の古川駅へ向かいます。陸羽東(りくうとう)線快速に乗り換えて約40分の鳴子温泉駅で下車します。鬼首温泉以外は全て陸羽東線の沿線です。
車を利用する場合は、仙台から東北自動車道を北上します。古川I.C.から国道47号線に降りて約30km行くと鳴子温泉に到着します。所要時間は約1時間10分です。
さまざまな泉質が楽しめる鳴子温泉郷で、湯めぐりチケットを使って個性豊かな温泉を巡る旅はいかがですか? 『おくのほそ道』のルートにもなったり、古くから湯治場として利用されてきた歴史ある温泉に、ぜひ行ってみてくださいね。
この記事は2018年1月7日に公開されたものを編集したものです。
※情報は記事公開日時点のものになります。