クロアチアの古都ザダルの自然が織りなす絶景。「海のオルガン」と「太陽への挨拶」を見に行こう!
古代ローマ時代の遺跡が現存するクロアチアの古都ザダル。アドリア海に面したこの街に、波の力が音を奏でる不思議な海岸があるのをご存じですか?
「海のオルガン」とはどういうもの?
「海のオルガン」はクロアチアの建築家バシッチによって作られた作品です。一見すると海沿いの階段ですが、側面部分に四角い穴、上部分には等間隔に丸い穴が開けられています。階段内部には35本の調律されたパイプと、音を響かせるための共鳴室が埋め込まれています。
側面部分の四角い穴に海風が入り込むと、階段の下で波のうねりによって風が圧縮され、パイプを通った時に音出るという仕組みです。
その時の風や波、潮位によって変わっていく、自然のオーケストラが奏でるような音色が海のオルガンなのです。
フォトジェニックな「太陽への挨拶」
海のオルガンの傍にはもうひとつのバシッチの作品、「太陽への挨拶」という太陽光を活かしたインスタレーションがあります。日中に太陽光を集め、日没後にカラフルなイルミネーションがみられるというものです。
300枚の多層ガラスでできており、あたりの景色が映り込む様はフォトジェニックですよ。
行くなら夕暮れ時がおすすめ! 海のオルガンを観賞しよう
階段になっているので、腰掛けてのんびり耳を傾けるのも良し、歩きながら音の動きを感じるのも良いでしょう。海のオルガンの音は、東南アジアの民族楽器のようなオリエンタルムードと、教会のパイプオルガンのような荘厳さが融合したような独特の雰囲気で、とても耳に心地よい音ですよ。
ザダルは美しい夕日がみられる街としても知られていますので、夕日を眺めながら海のオルガンが奏でる音色に耳を傾けるひとときは、きっと特別なものになる事でしょう。
- 住所
- Obala kralja Petra Krešimira IV, 23000, Zadar
海のオルガンが奏でるメロディは、二度と同じものを聞くことができません。美しい夕日やインスタレーションと共に、ぜひ一度ザダルへ行ってみてください。
この記事は2018年1月21日に公開されたものを編集したものです。
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