関東最大の鍾乳洞!! 群馬県上野村「不二洞(ふじどう)」で出会う神秘的な光景

関東最大の大きさをを誇る鍾乳洞「不二洞(ふじどう)」は、群馬県上野村の川和自然公園内にある県の天然記念物です。洞内の温度は年間を通して約10℃で安定していて、夏は涼しく冬は暖かく快適な散策が楽しめます。

不二洞発見のきっかけはお猿さん

不二洞
不二洞
写真提供:ググっとぐんま写真館

約1200年前、大福寿山の中の猿が騒いでいたので村人が近づいたところ発見したのがこの「不二洞(ふじどう)」。それ以降、何度も鍾乳洞の探検が行われましたが初めての成功は約400年前、藤原山吉祥寺の開山・安宗(あんそう)によるものでした。安宗はここを修行の場として洞窟内のさまざまな場所に仏教に由来する名前を付け“猿の穴”と呼ばれていた洞窟を山の名称にちなんで「大福寿穴」と改名しました。
現在の「不二洞(ふじどう)」と呼ばれるようになったのは約200年前のこと。近隣で流行った疫病を鎮めるためにこの洞窟で祈願し、無事鎮まったことから、二度と疫病が流行らないようにと願いを込めて「不二洞(ふじどう)」と名付けられたそうです。

不二洞は地底のパワースポット

不二洞
不二洞

鍾乳洞の総延長は約2.2km、そのうち700mが見学コースになっており、散策に要する時間は40分程。入口から続く120mの人工トンネルを抜けるといよいよ鍾乳洞が姿を現します。流れ落ちる滝のような形や溶けたロウソクのような姿、段が積み重なるようなものなど目にする鍾乳石の形態はさまざま。気が遠くなるほどの長い年月をかけて大自然が作り出した、まるで別世界のように不思議で神秘的な空間です。
コースの中間あたりには、7回撫でて願い事をすると叶うと言われている石柱「閻魔の金剛杖」があるのでぜひ立ち寄ってお願いしてみましょう!

不二洞(ふじどう)
住所
群馬県多野郡上野村川和665
電話番号
0274-59-2146
その他
基本的に年中無休ですが冬期は受付時間が短縮されたり、天候によって臨時休業になる場合があるので確認してからお出かけください。

シャボン玉の中を空中散歩「上野スカイブリッジ」

上野スカイブリッジ
上野スカイブリッジ
写真提供:ググっとぐんま写真館

不二洞のすぐ近くにある「上野スカイブリッジ」にも足を運んでみましょう。川和自然公園とまほーばの森とをつなぐこの吊り橋は、高さ90m、長さ225mと徒歩専用としては日本有数の規模を誇ります。この橋を渡っているとまるで空中散歩をしているかのような気分になりますよ!! 下を見ると少しどきどきするかもしれませんが、澄んだ自然の空気に触れながら爽快感を味わえます。また、4~11月の毎日10:00~15:30の間、30分おきに10分間シャボン玉が舞う演出がありメルヘンで素敵な風景が楽しめます。

上野スカイブリッジ
住所
群馬県多野郡上野村川和665
電話番号
0274-59-2146
開門時間
08:30~17:15

神秘的な雰囲気ただよう不二洞へ、ぜひお出かけくださいね。

この記事は2018年8月26日に公開されたものを編集したものです。

※情報は記事公開日時点のものになります。