意外なフォトジェニックスポット!? 黒い溶岩が珍しい群馬県の嬬恋村「鬼押出し園」へ出かけよう!
群馬県、嬬恋村にあるゴツゴツとした黒い岩が広がる景勝地「鬼押出し園」のご紹介です。軽井沢や草津からそう遠くない場所に位置しており、立ち寄りスポットとしても人気です。
目次
「鬼押出し園」ってどんなところ?
「鬼押出し園」は群馬県嬬恋村に位置する、上信越高原国立公園内にある景勝地です。1783年の浅間山大噴火によって流れ出た溶岩が固まってできました。浅間山の麓を走る“鬼押ハイウェー”の途中にあり、軽井沢や万座温泉、草津温泉などが車で1時間圏内にあるので、立ち寄りスポットとしてもおすすめです。
「鬼押出し園」のその名の由来は?
「鬼押出し園」という名称の確かな由来は残っていませんが、浅間山には古くから“鬼が怒ると噴火する”と言い伝えられており、当時の住民が、鬼が暴れて岩を押し出したように感じたことから「鬼押出し園」というユニークな名前が付けられたのではないかと言われています。
岩は人の背丈を越えるほどの大きなものもあり迫力満点です。「鬼押出し園」の名にふさわしいダイナミックな景色がフォトジェニックですよ。
「鬼押出し園」のシンボル、黒い岩に映える赤い「浅間山観音堂」
現在では園内に散策ルートが設けられており、随所に設置された見晴台からは溶岩群と、周囲の自然景観を一緒に楽しめます。
中でも必見なのが、東京上野にある東叡山寛永寺の別院「浅間山観音堂」です。ここには浅間山噴火の犠牲になった霊を供養するため、聖観世音菩薩が厄除観音として祀られており、毎月18日は“御開扉”としてご本堂の扉が開かれます。鬼の招福厄除のお守りもあり、旅行の記念やお土産として買うのもおすすめです。
観音堂の赤い橋や境内は周囲の黒い岩の中でひときわ映えます。やや高台に位置しているので鬼押出し園や浅間山、さらには北軽井沢から万座、嬬恋方面に至るまでのパノラマを見渡せます。入口から観音堂まで表参道を歩き、裏参道をまわって入口まで戻る約30分の散策ルートが標準のコースです。
まだまだある! 「鬼押出し園」の見どころ
時間に余裕があるなら、浅間山観音堂の先にある「高山植物観察コース」も回ってみましょう。
約700mの遊歩道になっている高山植物観察コースでは、眼下に嬬恋村と、晴れていれば北アルプス連峰、谷川連峰、日光男体山までも一望できるので、ぜひ行ってみてください。また、高山植物観察コースや、入り口と浅間山観音堂を結ぶ裏参道の道中には“ヒカリゴケ”が自生しているので、そちらも必見です。
「鬼押出し園」へのアクセス
車を利用する場合は、上信越自動車道 碓氷軽井沢I.C.から約45分、小諸I.C.から約50分です。
電車を利用する場合は、各方面からの最寄り駅から鬼押出し園までバスが運行しています。バスの所要時間はそれぞれ、JR 軽井沢駅から約40分、しなの鉄道 中軽井沢駅から約30分、吾妻線万座 鹿沢口駅から約25分です。
- 営業時間
- 8:00~17:00(最終入園16:30) ※季節により営業期間・時間の変更、または休業する場合があります
- 入園料金
- 大人(中学生以上)650円、小学生/450円 ※未就学児は無料
- 電話番号
- 0279-86-4141
一風変わった景色が広がる「鬼押出し園」。軽井沢、草津、嬬恋方面にお出かけの際はぜひ立ち寄ってみてください。
この記事は2018年6月23日に公開されたものを編集したものです。
※情報は記事公開日時点のものになります。