栗と北斎のまち「小布施」へ行こう! アートとスイーツを楽しむ秋の長野旅行

長野県小布施町は北信濃の千曲川東岸に広がる町で、江戸時代から交通と経済の要所として栄えてきました。「小布施(おぶせ)」という地名は「逢う瀬」に由来すると言われています。人が行き交い集まる小布施には独自の文化が花開き、葛飾北斎や小林一茶もその魅力に引き付けられ訪れています。

小布施堂の絶品栗スイーツ「朱雀」を味わおう!

小布施堂「朱雀」
小布施堂「朱雀」

小布施の名産品は「小布施栗」。江戸時代に将軍への献上品となったほどのおいしさです。その小布施栗の新栗をふんだんに使った小布施堂の銘菓「朱雀」は、毎年新栗の時期にだけの期間限定、お持ち帰り・通販不可の逸品です。このお菓子は毎年長蛇の列ができるほど人気なため、お店に早朝から3時間並ぶなんてことも…。2019年は9月10日(火)から10月中旬を予定しています。
また、小布施堂の系列店「カフェえんとつ」では、朱雀を洋風にアレンジした、通年味わえる「モンブラン朱雀」がいただけますよ。

小布施堂本店
住所
長野県小布施町808
営業時間
9:00~17:00
電話番号
026-247-2027

葛飾北斎が晩年を過ごした地、小布施で楽しむ小さな美術館巡り

小布施
小布施

小布施には“芸術の秋”にぜひ訪れたいアートスポットがあります。小布施堂で朱雀をいただいた後の腹ごなしの散策に、美術館巡りをしてみてはいかがですか?
どれも小さな美術館ですが、心がホッとする豊かな時間が過ごせますよ。

北斎館

「北斎館」は、その名の通り、浮世絵師・葛飾北斎が小布施で描いた肉筆画、画稿、書簡などを展示している美術館です。
常設展示されている「東町祭屋台」「上町祭屋台」のほか、バラエティに富んだ内容の企画展示が楽しめます。

北斎館
住所
長野県上高井郡小布施町小布施485
開館時間
9:00~17:00(7・8月は~18:00)、元旦/10:00~15:00
休館日
12月31日
入館料
大人/1,000円、高校生/500円、小中学生/300円、小学生未満/無料
電話番号
026-247-5206

おぶせミュージアム・中島千波館

「おぶせミュージアム・中島千波館」は小布施出身の日本画家・中島千波の作品が展示されている美術館です。
小布施の伝統文化財である祭り屋台の展示や、ワークショップの開催など、地域文化を大切にしています。

おぶせミュージアム・中島千波館
住所
長野県上高井郡小布施町小布施595
開館時間
9:00~17:00(7・8月は~18:00)、元旦/10:00~15:00
休館日
12月31日、展示替等による臨時休館
入館料
大人/500円、高校生/250円、小中学生/無料
電話番号
026-247-6111

小さな栗の木美術館

美術エッセイストで画廊経営者でもあった洲之内徹のコレクションを展示している「小さな栗の木美術館」は、入場無料で展示を楽しめるので気軽に美術鑑賞を楽しめます。
こちらの美術館は栗菓子の老舗、桜井甘精堂の敷地内にあるので、鑑賞後にお店に立ち寄ってひと息つくのもおすすめです。栗菓子が販売されている本店のほか、テイクアウトのお店「カフェ茶蔵」や、アフタヌーンティーがいただける「栗の木テラス」など、いくつかの店舗がありますよ。

小さな栗の木美術館
住所
長野県上高井郡小布施町大字小布施中町779(桜井甘精堂 泉石亭敷地内)
開館時間
10:00~17:00
休館日
無 冬期間の積雪のある時は閉館
入館料
無料
電話番号
026-247-5166(桜井甘精堂 泉石亭)

小林一茶ゆかりの「岩松院」で、葛飾北斎の「大鳳凰図」を観よう!

「岩松院」は1472年に開山された曹洞宗のお寺です。
俳人・小林一茶が「やせ蛙 負けるな一茶 是にあり」という句を詠んだ蛙合戦の池があり、直筆の句碑もありますよ。岩松院本堂の大間には、葛飾北斎の晩年の大作「大鳳凰図」があります。21畳もの大きさの天井絵に描かれた鳳凰は作成当時のまま。大間に置かれた椅子に座り、静かに鑑賞くださいね。
また、境内には戦国時代の猛将・福島正則のお墓もあり、歴史ある趣きが感じられます。

岩松院
住所
長野県上高井郡小布施町雁田
拝観時間
4~10月/9:00~17:00、11月/9:00~16:30、12~3月/9:30~16:00
休観日
法要、行事がある日は一部の時間が拝観不可
拝観料
一般(中学生以上)/300円、小学生以下/100円、未就学児/無料
電話番号
026-247-5504

花のまちづくり「おぶせオープンガーデン」

おぶせオープンガーデン
おぶせオープンガーデン

美術館巡り・栗スイーツ巡りとともに、花があふれる町の散策はいかが?
おぶせオープンガーデン」とは、小布施町が取り組んでいる“花のまちづくり”で、個人の庭園などを観光客に一般公開しています。小布施町には「縁側文化」「お庭ごめん」という文化が根付いており、訪れた人を花でもてなしてくれます。「おぶせオープンガーデン」は庭園所有者がボランティアでやっているものですので、ルールやマナーを守って観賞しましょう。来訪者用の駐車場はありませんので、できるだけバスや徒歩で見学してください。

歴史を感じられる町を散策しながら絶品の栗スイーツが楽しめる「小布施」で、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

この記事は2017年8月21日に公開されたものを編集したものです。
 

※情報は記事公開日時点のものになります。